断腸亭料理日記2023

三筋・天ぷら・みやこし

4382号

7月29日(土)夜

さて、土曜日。

今日は、ご近所、三筋の天ぷら[みやこし]。

2〜3日前に内儀(かみ)さん予約をしていた。

ちなみに、今日は、隅田川の花火大会。
散々、TVでもいっていたが4年ぶり。

3年できていなかったということになるの、か。
この年になると、私自身は、まあ、そんなものか
という感慨であるが、若い人であれば、この3年は
長かったのであろう。

(隅田川の花火大会、両国の川開きの花火は、享保期の
飢饉、コレラの流行の死者鎮魂のために吉宗が始めたのが
最初と言われてきた。 しかし、ウィキによれば、

これは明治以降、花火師の花火宣伝のためなどに、作られた
伝承ということ。吉宗起源説、長らく言われてきたことなので、
ちょっと驚き。)

ともあれ、日本の祭というのは元来、日常のケガレを
祓(はら)うハレという位置付けでもあり、また、祇園祭
などもそういわれているが、疫病など厄を払う目的、
意味合いもある。
ここ3〜4年の厄を払い、新しいよい世の中に
なってくれることを祈りたい。

ともあれ。
5時半の予約。

内儀さんとぶらぶら出掛ける。
この時刻でも、そうとうの暑さ。湿度も高い。
春日通りを渡り、南に入る。

三筋湯の先、右側。

格子を開けて、入る。

名乗り、ご主人に挨拶。
この方は、無口な方。
先客は、男性一人。

どちらでもと仰るので、カウンター入口側の端へ。

掛けて、ビール。

いつも通り、天婦羅定食の特、7,700円也に。

お通しは、珍しく、いか下足のぬた。

いつもは、もずく酢がここでは定番だが、珍しい。

比較的太めのいか下足のきゅうり、わかめ。
ねぎはないのだが、酢味噌であればぬたでよいのか。

さて。
天ぷら。

型通り、海老から。

さいまき海老、小さい車海老。

最初は、塩で。
この香り。
胡麻油だが、太白ですっきり。
中の海老はふわっ、ぷり。

次は、これ。

小皿は、梅肉。
で、なんだかおわかりになろう。
なんと、はも。
めずらしい。夏の関西の味覚、で、ある。
天ぷらでは、初めてだが、穴子にちょいと近いが
もっと、ふわっ、か。

次は、いか。

あおりいか、とのこと。
夏もすみいかを使うこの店だったと思うが、
真夏には、さすがにないのか。
肉厚。

次は、きす。

この揚げあがりは、いつも通りだが、絶妙。
柔らかいきすなので、自分で揚げると、フニャっと
しがちだが、しっかりカリっとあがり、中はもちろん
柔らか。

そして、穴子。

穴子のよさは、なんであろうか。
揚げると、香ばしいこの香り、ではなかろうか。
皮、であろうか。

野菜揚げ。

まだ7月だが青い銀杏。促成栽培でもしているのか。
蓮根、椎茸、小玉ねぎ。
野菜天では、椎茸、小玉ねぎが好きである。

アスパラ。


最後は、小天丼と味噌汁。

かき揚げは、小柱。
味噌汁は、赤だしといってよいのか、王道の蜆。

ここまで。

うまかった、うまかった。
腹一杯。

勘定は二人で、17,710円也。

いつも、ご馳走様です。


みやこし

台東区三筋2-5-10 宮腰ビル1F
03-3864-7374

 

 

 

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