断腸亭料理日記2023

浅草寿・とんかつ・すぎ田

4280号

2月15日(水)夜

さて。

ご近所、浅草寿町のとんかつ[すぎ田]。

ちょっと久しぶり。

今年も、ミシュランピブグルマン。
もうなん年連続であるかわからぬが、たいしたもんである。
ご主人は意識されているのであろうか。
まあ、していないわけはなかろう。

先代が亡くなられたのは2011年であったか。
そこから、このとんかつの名店を引き継がれて
10年を越えている。
もはや、先代の影はなく、今のご主人の店といって
なんら問題はなかろう。
これも、たいしたもの、で、ある。

今日は、19時。
一応、予約は入れておいた。

最寄り駅は、大江戸線の蔵前が最も近く、
銀座線の田原町が次である。

拙亭のある元浅草からは、東へ真っ直ぐ。
新堀通りを渡り、ここから寿町。
国際通りを渡って、右。
春日通りに出る手前。
内儀(かみ)さんと徒歩で出て、やはり10分は
かからない。

入って、名乗る。

かなりにぎわっている。

カウンターへ。

手前の端。

ほぼ土日にしかこなかったが、むしろ
ウイークデーの方が混んでいる

掛けてビール。

サッポロの瓶の生。

注文はいつも通り。

とんかつロース、ロースソテー、
それからエビフライ。

もうずっと、ここではこれだけ。

店の雰囲気、デザインなどは先代の頃と、
大きくは変わっていないのではなかろうか。
先代の頃は、いつも主人の背後にTVがあって、
ついていたが、これはなくなった。
外、店の前、かなり強い白熱球で煌々と照らしていた
のが印象的であった。今は、この光量は減って
ノーマルな照明になっている。
気が付くのは、このくらいかもしれない。

まったく変わってしまう店もあると思うが、
このあたりは、やはりお父さんの店を継承している
という意識が強いのかもしれぬ。

海老フライからきた。

巨大なエビフライ。
これもここの看板であろう。

たっぷりのタルタルソースがよいではないか。
タルタリストとしては、うれしい。

海老は大きいが車海老の類。
しっかりした衣にぷりぷりでうまみの濃い身。

ロースかつもきた。

キャベツにだけソースをかける。

形と切り方がまた変わってきたのではなかろうか。
先代から引き継いで、しばらくして変わった。
そこからまた、変わっていると思う。

肉のぶ厚いのは変わっていないと思うが、
以前はきれいな扇形でもう少し幅を狭く切っていた
のではなかろうか。

アップ。

脂身の薄っすら赤身が残っている。
肉の方は、比較的よく火が通っているか。
(ブレか?)

むろん、いつも通り塩で。
しっとり、十分な肉のうまみ。

ロースソテー。

バターしょうゆと多めのウイスキーで味と香りが
付けてある。
かなりこってりで、バカウマ。

今日は、ご飯と味噌汁ももらった。

ご飯は、先代の頃からだと思うが、かなり
しっかり堅めに炊かれている。
江戸前、好み、で、あろう。

味噌汁は、薄く切ったにんじんと大根。
豚汁ではない。
とんかつを愉しんでもらいたいので、
汁には肉は入れないという。

ただ、かなり濃厚で、うまい。
普通の魚介の出汁だけではないのでは、
なかろうか。

ご馳走様でした。

二人で10,100円。

いつも通り、うまかった。

 


すぎ田

台東区寿 3-8-3
03-3844-5529

 

 

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