断腸亭料理日記2023
さて。
今日は、毎度お馴染み、麺類二題。
4285号
2月22日(水)第一食
浅草六区[翁そば]
天気はよいのだが、寒い。
いや、気温もさることながら風が強い。
これも春が近づいているということ、
で、あろうか。
春が近付くと、春一番という風が吹くが、
あれは南風であった。
少し前にやはり少し強い南風が吹いた日があった
ようだが、その日は、風の強さが足らず、気象上は
春一番にはならなかったとニュースでいっていた
ような気がする。
今日吹いているのは、春一番にはほど遠い寒い北風。
3月にはまだ間がある。
春の足音も、もう少しというところか。
寒いので、熱いカレー南蛮。
浅草六区の[翁そば]。
この[翁そば]の通り。
北は、まるごと日本、南はバッティングセンターで
新仲見世に当たる路地である。
いっぷく横丁という名前があるよう。
昔からであろうか。知らなかった。
やっぱりちょっと時刻を外して14時到着。
自転車はまるごと日本の駐輪場にとめてきた。
暖簾を分けて硝子格子を開けて入ると空席も
パラパラある。
お姐さんに指定された、右側の壁際に掛ける。
迷わず、カレーそば!。
品書き上の名前は、カレー南蛮なのだが、
必ずそばですか、うどんですか、と、聞かれるので
そば、といった方が早い。
今日もやっぱり、遠くから食べにきている
人も多いよう。
イチゲンの観光客がきても対応が変わらないのは
この店のよさであろう。
基本、誰に対しても腰が低く、丁重。
ポリシーといってもよいのかもしれぬ。
きた。
カレー南蛮そば。
いつも通り、器は大きくはないが、すり切り
ぴったりに入れられたつゆ。
アップ。
なぜこんな太いそばになったのであろうか。
近いのは、浅草では、冷やし肉そばの[角萬]。
あそこはもっと太いが。
むろん、浅草には正統?、普通の細いそばのそばやが、
たくさんあり、老舗もなん軒もある。
なぜ、こんなそばが生まれたのであろうか。
この二軒とて老舗といってなんら問題はない。
浅草に二軒あるというのは、こういうそばが
流行った頃があったのか。
今度聞いてみようかしら。わかるのであろうか。
03-3841-4641
台東区浅草2-5-3
2月23日(木)天皇誕生日
二長町・ラーメン[天神下大喜]
なんだかまだ、定着していない、かもしれぬ。
令和5年だが、コロナがあって、天皇誕生日の
一般参賀も今年が初めてであった。
考えてみると、現上皇が作った象徴天皇像というのは、
大きなものと思われる。どんな天皇になられるのか。
国民にどんな姿を見せるのか。どんなメッセージを
発信するのか。これから、なのであろう。
閑話休題。
今日は、二長町のラーメン[天神下大喜]。
納豆ラーメンが食べたくなった。
調べると、納豆をラーメンに入れた店は
東京でもかなりレアだと思うが、あることはあるよう。
[大喜]のものは流石のうまさ。
今度他も探してみようかしら。
ともあれ。
今日は14時少し前。
列はないが、入るとカウンターは8割は
埋まっている。
券売機で納豆ラーメンを買って、一番手前の
あいていた席に掛け、食券を出し、細麺を頼む。
細麺か太麺を指定できる。
きた、納豆ラーメン。
全面におそらく玉子を入れて泡立てたひきわり納豆。
かいわれと、多めの白髪ねぎ。
鶏であろうか、味のついたそぼろ。
アップ。
前回は太麺を食べたと思うが、どちらあり。
スープはしょうゆ味、だと思うが、やはり
納豆の味が強いので、出汁がなに、ということにまで
注意がいかない。
バランスの取れたうまい納豆ラーメン、で、ある。
スープには納豆が残る。
うまいので、どうしても全部飲み干してしまう。
なんであろうか、このうまさは。
むろん、納豆というのはそれだけでうまい
のであるが、やはりどんなスープに入れても
うまい、ということではないのでは、なかろうか。
ポイントはなんであろうか。
いや、まったくわからない。
それだけ、バランスが取れているということ
ではなかろうか。
台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348
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