断腸亭料理日記2022
今日は路麺(立ち喰いそば)二題。
4154号
8月19日(金)第一食
路麺・仲御徒町[かめや]
あまりにも暑い日が続くと、冷たいものでもそば、
という気分にならないのが不思議である。
数日前から少し涼しくなった。
TVでは秋晴れという言葉を使っていた。
まあ、立秋をすぎたので間違ってはいなかろうが、
さすがに違和感があろう。
と、いうわけで、仲御徒町の路麺[かめや]
へでもと、考えた。
涼しいといっても気温で30℃は越えており、
それなりに暑い。
真夏のここであれば、冷やしまかないそば。
ぶっかけ、で、ある。
温泉玉子、天かす、わかめ、とろろ、ねぎ、
きざみ海苔。
すっかりかき混ぜて、手繰る。
具沢山でうまいぶっかけそば、で、ある。
03-3833-1380
台東区台東3-41-4 加藤ビル 1F
8月20日(金)第一食
路麺・日暮里[一由そば]
私が、路麺といっているのは、ただの立ち喰いそば
ではなく、正確には個人営業の、という冠を
付けていた。
やはり、あたり前だが個人なので営業努力を
しなくてはいけない。
チェーンとはまったく志が違う。
そして、店ごとに個性、特徴がある。
だが、この都内でも昔からあった個人営業のところが
一つ二つとなくっており、寂しい限り。
私が行くところも減る一方。
それで、チェーンでも多少特徴のあるところを
路麺という呼称を付けるようにしている昨今、
である。
そこで今日は、自転車で行くにはちょいとあるが、
日暮里の[一由そば]。
ここは正しい“路麺”であるし、
なにしろ元気がある。
私が行き始めて、そう長くはないが、24時間営業。
深夜にお客がどのくらいいるのかわからぬが。
[一由そば]は日暮里駅前。
町名は荒川区、西日暮里。
ほんの少し昔のこと。
日暮里は古くは、新堀と書いていたよう。
ただ、ちょっとおもしろいのは、実際の新堀村は
もう少し北西の、今の西日暮里駅あたり。
日暮里駅、JRの向こう側は台地で谷中墓地やら
天王寺があって、台東区谷中。
明治の頃まで谷中という地名がこの台地の下の
日暮里駅の東まで続いていたのである。
今回は、明治25年(1892年)の地図を出してみる。
現日暮里駅と思われる付近に書き入れた。
表記は日暮里だが荒川区はまだなく、北豊島郡
日暮里村内で谷中本村となっている。
鉄道はできているが日暮里駅ができるのは明治38年
(1905年)。
味噌をつけて食べる谷中生姜というのがあるが、
由来は谷中村で作られていたもの。
今の台地上の谷中は江戸の頃から寺の多いところで
実際に作られていたのは、谷中村の平地であった
この日暮里駅前あたりの畑であったよう。
閑話休題。
拙亭のある元浅草から自転車で30分はかからない。
[一由そば]は駅前の再開発ビルの裏。
尾久橋通り手前の路地裏。
ほんの小さな店。椅子はほぼない。
1時頃到着。
ほぼ満員。注文の列に付く。
少し前にツイッターで「山形だし」なるものを
始めたというのを見た。
おくら、茗荷、なす、きゅうりなどの夏野菜を
冷たいつゆに入れたもの。山形の名物なのか。
これに[一由]名物の下足天を入れよう。
カリカリに揚がった下足天もうまいし、
冷たい野菜のつゆもうまい、、、のではあるが、
いかんせん、店内が暑すぎる。
汗だく。
丼を持って、外に出て食べている人まで
出てきている。
ともあれ、食べ終わる。
暑かったが、うまかった。
たまにはここにもこなければいけない。
荒川区西日暮里2-26-8
03-3806-6669
※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。
断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|
2004 リスト6
|2004
リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10
|
2004
リスト11 | 2004 リスト12
|2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005
リスト15
2005
リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20
|
2005
リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006
6月
2006 7月 |
2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006
12月
2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |
2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月
2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月
2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |
2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |
2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |
2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |
2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |
2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |
2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |
2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |
2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月
2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |
2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |
2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |
2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |
2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017
1月 |
2017 2月 |
2017 3月
| 2017 4月 | 2017
5月 | 2017 6月 | 2017
7月 | 2017 8月 | 2017
9月 |
2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |
2018 5月 |
2018 6月|
2018 7月|
2018 8月|
2018 9月|
2018 10月|
2018 11月|
2018 12月|
2019 9月 | 2019 10月
| 2019 11月 | 2019 12月
| 2020 1月 | 2020 2月 |
2020 3月 |
2020 4月 | 2020 5月
| 2020 6月 | 2020 7月
| 2020 8月 | 2020 9月
| 2020 10月 | 2020 11月
| 2020 12月 | 2021 1月
| 2021 2月 | 2021 3月
| 2021 4月 | 2021 5月
| 2021 6月 | 2021 7月
2021 8月 | 2021 9月 |
2021 10月 | 2021 11月 |
2021 12月 | 2022 1月 |
2022 2月 | 2022 3月 |
(C)DANCHOUTEI 2022