断腸亭料理日記2021

雷門松喜の黒毛和牛ももステーキ

3861号

5月23日(日)第二食

日曜日。

晴れ間も見えるのだが、雨という予報も。

午後、晴れている間を見つけて、自転車で出る。

気温が高いのはありがたい。
半そでのポロシャツ、足元は裸足に雪駄。
これが気持ちよい。

ここのところの懸案であった、黒毛和牛のステーキ。

前回は、和牛ではなく、やっとというべきか、
雷門の[松喜]で国産牛のステーキにたどり着いた。

一枚1000円ほどのサーロイン。
うまかったのだが、やはり国産牛と黒毛和牛とは
まったくといってよいほど違うものであったことが
よくわかった。

国内で食用に育てており[松喜]が吟味をして
仕入れているであろう肉、うまい。
だがしかし、比べれば、米国のアンガスなどに近い肉。

[松喜]にきてみる。
ステーキ用の黒毛和牛もなん種類もある。

いきなり高いところにはやはり手を出せない。

まずは、1枚2000円ほどのところ。
これはもも。

ももは、松坂屋の地下で黒毛和牛という表示のものを
なん度か買って、炭火で焼いてローストビーフにしていた。

それを一度なかなか厚いものがないので、塊を切って
ステーキにしてみたりしていた。

だが、やっぱり違っていた。
わるくはないが、脂が少なかった。
あれであれば、やはりローストビーフがよかった。

黒毛和牛でも、A5などさまざまランクがむろんのこと
あるのであろう。
売り場でも、表示をしてほしいものである。

同じももでも[松喜]のものは見た目にも違う。
サシの入り方、で、ある。
では、値段は?。
片や塊で、片やステーキ用のカットであるが、
そう大幅には違わないのではなかろうか。

購入。

付け合わせ。
今日はどうしようか。

焼きなすなんぞはどうであろうか。
やっぱり、和風でいこう。
西友でなすを購入。

帰宅し、常温に置いておく。

開けると、

こんな感じ。

光ってちょっとサシがわかりずらいかもしれぬが、
よい色、で、ある。

塩胡椒。

なすは焼いて皮をむくだけだが、
へたを切って、ガスグリルのココットで焼いてみる。
http://www.dancyotei.com/2021/may/nasu_yaku.jpg

同時進行で、フライパンで肉も焼く。
つけてもらった脂身から脂を先に出す。

強火で、焼き目をしっかり付ける。

ひっくり返し、

ちょっと火を落とし、火を通す。

そこそこの厚みはあるが、中が生という
心配はなさそう。

なすは10分ほど。
押してみて、柔らかさを感じるくらいまで。

少し冷まし、串できっかけを作って、むく。
一口に切って、皿へ。

ステーキも。

焼きなすには鰹節削り節をふりかけ、
しょうゆだけ。

出来上がり。

ビールを開けて、切ってみる。

気持ち、火が入りすぎか。

食べる。

いや、流石。
よいサシなので、とても柔らかい。

黒毛和牛、なにが違うのか。
柔らかさ、よい脂、そして、やはり香り、
なのである。
海外種にはない独特の香り。
多分、日本人であれば、お分かりになろう。
これがよい、のである。

ももでも、十分。
そして、厚みもよい感じ。
大きさもちょうどよい。

この上がまだあるが、どんなものであろうか。

 


雷門・松喜

台東区雷門2-17-8
03-3841-4129

 

 

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