断腸亭料理日記2021
3874号
6月9日(水)第一食
サンドイッチを食べようと考えた。
たいていは、コンビニのサンドイッチを
買いに行く。
最近はコンビニのサンドイッチはかなりうまい
のではなかろうか。
なんら問題はない。
一方、サンドイッチはブームである。
古くもあるが、新しくもある。
バエるフルーツサンドも然り。
また、歴史があったり、新しく様々特徴を
もって流行っている専門店も少なくない。
また、もちろん、パン自体も長らくブームが
続いているといってよいのだろう。
先に書いたように、私はコンビニのサンドイッチで
十分うまいと思っているし、パンも特にこだわりは
ない。
不思議に思われるかもしれぬが、
料理とは別なのである。
ついでにいうと、米、ご飯も同様。
もちろん、好き嫌いはあるが、ご飯もパンも
深く掘り下げたいとは思わない。
自分でも理由はよくわからないのだが。
兎にも角にも、そんな感じなのである。
それで、表題[ペリカンカフェ]。
その前に[パンのペリカン]であろう。
[ペリカンカフェ]はパンの老舗[ペリカン]の
経営するカフェ。
どちらも浅草寿町、国際通り沿い。
私の住む、元浅草のお隣。
まさにご近所といってよい。
浅草の[パンのペリカン]。
東京でまあ、知らない人は少ないだろう。
老舗であり、有名店である。
私ももちろん、昔から知っている。
だが、そんなことなので、買いに行こう
という気にはまったくならず、縁がなかった。
また、そこが近年開業したカフェも同様。
列になっているのを見ると、なおさら。
もっというと、お洒落なカフェ、なんというのにも
少なからず抵抗がある。いろんな意味で、がっかりさせられ
たくない、と、いう思いが先にくる。
天敵、というのは言いすぎだが、できるだけ近寄らない
ことにしているのが偽らざるところ。
しかし、今日、こんな時期でもあり、コンビニに
サンドイッチを買いに出るのであれば、近いし、
ちょっと試しに行ってみてもよかもしれぬ、と考えた。
営業時間は、朝9時から夕方5時まで。
さすがにパンやさん経営、朝が早い。
3時ごろ。
ちょうどいいだろう。
きてみると、空席もあり、すぐに座れた。
だが、やはり満席に近い。
人気の様子。
メニューを見る。
“カフェっぽい”ものもあるが、見つけた、
ハムカツサンド、750円也。
これ、食べてみよう。
それから、ホットコーヒー470円。
まあ、高くもなく、安くもないか。
きた。
アップ。
パンは耳つきでトーストしてある。
キャベツとソースのかかった厚いハムカツ。
食べると、これは見た通り、うまい。
食べ応えも十分。
パンは炭で焼いている?。
炭焼きトースト、というメニューもあるようで
もしかするとそうかもしれぬ。
びっくりするほどではないが、パンもうまい。
これが、名にし負う、ペリカンの食パン、であるか。
普通にうまい、という表現が適切であろうか。
が、ここで、ハムカツサンドを食べて
コーヒーを飲んで、感じたのは、この店、
なんだか、ちゃんとしているということ。
まあ、接客ということにはなろうか。
こんな時期なので、検温、アルコール消毒など
お客に求めるが、まあ、言い方なのだが、高飛車な、
ともすれば、かなり感じのわるい想いを抱かせる店もある。
お客への心配りというのであろうか、そういうものが
十分に感じられたのである。
また、私のいる間に、白髪のマダムがなにか届け物にきた。
もしかすると[ペリカン]の女将さんであった
のではなかろうか、皆、口々にお疲れ様です、と、
声を掛けていた。これもなにか、ちゃんとしている感じ。
ほう、なるほど。
[ペリカンカフェ]こういうところであったか。
ハムカツサンド、というのもまた、いいではないか。
店の外の看板には、ハムカツサンドはやはり
人気メニューと書かれていた。
人気老舗パンやが開いた、お洒落なカフェ、
だけではない。
そんな感じか。
店にも貼られていたが「ペリカンパンのはなし」という
本が出されている。
という映画も作られていた。
どちらも知らなかったのだが、この二つ、映画はアマゾンプライムで
すぐに観られ、本は取り寄せ、読んでみた。
つづく
ペリカンカフェ
https://pelicancafe.jp/
台東区寿4-7-4
03-6231-7636
03-3841-4686
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