断腸亭料理日記2021

舌平目のムニエル

3868号

6月1日(火)第一食

昨年[ル・マンジュ・トゥー]谷昇シェフのレシピで
鰈のムニエルを作った。

ちょっとまた、食べたくなった、のである。

あの時は、大型ではないか、一匹丸ごとであった
あれもよかった。

はたして、同じようなものがあるか。
吉池に向かってみた。

大方、鰈というと、煮付け用の切り身。
子持ちだったりするが、これはムニエルにはもう一つ
であろう。

そこで、見つけたのは、舌平目。
赤いのと黒いのがある。
値段は黒は200円台で、赤は倍以上。

ムニエルといえば、舌平目の代名詞。
これでよかろう。
わからないので、安い方、黒。
安いので二枚。

付け合わせは?。
地下の野菜売り場へ。

なんであろうか、これ?。

10cmほどの小さなズッキーニ。
最近、もろきゅう用の小さなきゅうりも
出ているが、ズッキーニまで。
おもしろいので買ってみよう。
そのまま一緒に焼けばよいだろう。

それから、パセリ。
どうも日本人はピンとこないが、パセリみじん切りは
必須である。
単なる彩ではなく、バターを使うムニエルにはパセリは
切っても切れないものであることが、このところ
少しわかってきた。

帰宅。

ミニズッキーニはこんなもの。

黒舌平目。

正式名称は、クロウシノシタ、というらしい。
まじまじと見ると、あまり気持ちがよい魚
ではない。

鰈、平目の類も鱗がある。
これも細かいが、ちゃんと鱗がある。
流しで水道をちょろちょろ流しながら、鱗取り。
白い反対側も、ちょっと少ないようだが、やはり
鱗はある。これもきれいに取る。

鱗を取ると、ちょっと白っぽくなった。

鰈もそうだったが、頭を落として腹も出す。

舌平目は、腹は小さいが、もちろんある。
(これも子持ちであった。)

二枚。
塩を両面、すり込んでおく。

両面、粉を振る。

谷シェフレシピは、強力粉、で、ある。

パセリみじん切りの用意。

フライパンを熱して、バター。
油はたっぷり必要。バターを足すのはちょっと控えて
代わりに半分はオリーブオイル。
http://www.dancyotei.com/2021/jun/shitabirame_pan.jpg

ミニズッキーニも間に置く。

中火である。
油をスプーンで上に掛けながら、焼く。
アロゼ。
フレンチの技。
表側の、粉を焼き固める、という意味もあり、
ちょっと揚げ焼き、という感じにもなるが、
火の入り方が、違ってくる。

フライ返しで裏を見ながら、、よし、いいかな。
ひっくり返す。

なかなかいい色ではないか。

舌平目は薄い、ということもある。
おそらく、中心部への火の入りもよいのではなかろうか。
ちょっと火を強くし、焦げ目も入れ、焼き上がり。
火をとめて、パセリみじん切りをたっぷり。

舌平目は皿へ。

ズッキーニの方はちょっと火の通りが心配
なので、延長して、焼く。
OK、塩。

出来上がり。

ビールを開けて、食べる。

切ってみる。

よい感じに火は通っている。

味は?。

ふむふむ、なかなかうまい、ではないか。

まあ、以前の真小鰈のように厚みにあるものが
優るとは思うのだが、十分。
この値段であれば、満足しなければなるまい。

たまには食べたくなる、鰈、平目のムニエル、
で、ある。

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、簡単な自己紹介をお願いいたしております。
匿名はお控えください。

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月 | 2021 5月 | 2021 6月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2021