断腸亭料理日記2021

焼きもろこ

3827号

4月1日(木)第二食

さて、今日はなにか魚のムニエル、あるいは
ポワレでも作ろうと思って、吉池に出かけた。

きてみると、ご時世であろうか、対面コーナーにかなり珍しいものが
あった。

なにかというと、もろこ。
琵琶湖産。

もろこという魚をご存知であろうか。

私は、数回京都の割烹で食べている。

ただ、しかし、それだけ。

一山、540円。

5〜6cm程度の小さな魚なので、そこそこの
数はある。

吉池で私が見るのは初めて。これはポワレどころではない。
ほぼほぼ、東京には出回らない魚であろう。

冬から春、なのか、京都の割烹料亭では、
定番の珍味?、魚。
名物といってもよいのかもしれぬ。

こちらでいえば、クチボソ(モツゴ)
あるいはタナゴ程度の、
こんな小さな魚が?と思われるが、
これが、なるほど、うまい、のである。

京都の割烹では目の前で七輪の炭で焼いて、
甘酢のようなものをかけて出されていた。

これだけではなんなので、
刺身でも買おうか。

まぐろカマトロ。
韓国産、生本まぐろ、1493円也。

帰宅。

もろこ。

マグロ。

もろこを出すと、こんな感じ。

正式和名は、ほんもろこ。

コイ科だそう。
なんと琵琶湖固有種。
もちろん、淡水魚。
川魚。

焼けばよいのだろう。

炭は面倒なので、ガスのグリルでよかろう。

夜、焼きだす。

グリルに並べる。

自動でセット。

まぐろ用にわさびをおろす。
大トロなので、たっぷり必要であろう。

まぐろも切る。

先にまぐろの盛り付け。

途中、焼け具合を確認するが、
特に問題はなさそう。

自動でガスが切れる。

焼けたかな。

たくさんあるが、五匹ばかり
軽く塩をふって皿へ。

ビールを開けて、食べる。

まぐろかまトロは見た通り、たっぷりの脂。
これがまずかろうはずがない。

焼きもろこ。

塩だけでも十分。

頭から一口。

こんな小さな魚が、とも思うのだが、
やはり、うまい。

川魚であるが、まったく泥くさくないし、
淡泊。そして、香りがよい。
白身の海の魚のようである。

他のなにかに形容できそうなのだが、
思い出せない。
コイ科、ということもあり、鯉を数倍上品にした
感じ、かもしれぬ。

お!。
子持ちもある。

そういう季節、なのであろう。

ほんもろこは、琵琶湖の珍味であり
高級魚ということになっているが、
養殖ができるようで、埼玉などで始まっているよう。

琵琶湖産ではなく、埼玉産の養殖というと
有難味がまったくないようにも思うが、
うまい魚であることは、間違いなかろう。

 

 

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