断腸亭料理日記2020

回鍋肉焼きそば

6月27日(土)第二食

少し前から、やってみようと思っていた。
回鍋肉焼きそば、で、ある。

ご存知であろうか。
A社の発泡酒のCMに出てくるあれ。

嵐の櫻井君が作っている。
夜、遅い時刻に流れていることが多いような
気がするのだが、うまそう、で、ある。

回鍋肉というのは、四川料理といってよいのであろう。
豚肉、中華ではバラを使う。
野菜は、キャベツ。

回鍋肉をちゃんと作ろうとすると、そこそこ面倒くさい。

豚バラはできれば、皮付きの塊。
皮付きの塊などそうそう売っていない。
ここから始めなければいけない。

そして最初に塊のまま柔らかく茹でる。

キャベツの切り方も考えなければいけない。
太い繊維の部分をどうするのか、という問題が出てくる。
そして、火を通すのは、湯通し、あるいは油通し。
どちらがよいのか、で、ある。

ここまでやればもうすぐである。
にんにく、しょうが、豆板醤を炒め、火を通した豚バラ、キャベツ。
甜麺醤などをからめしょうゆ、塩胡椒などで最終調整。
こんな感じで出来上がりになるか。

簡単ではない。
が、やっぱりうまい。

これを、焼きそばにする。
絶対うまい。

なぜ、考え付かなかったのか。
CMを視て、目から鱗のようなものであった。

ソース焼きそばにはキャベツと豚肉。

これを回鍋肉味にするだけで、回鍋肉焼きそばは
出来上がるではないか。

焼きそば麺にも、もちろん、この甘辛は合うであろう、
ということが容易に想像できる。

他にも考えた人はいるのかもしれぬが、
このCMを作った人は、なかなかのものであろう。

キャベツは冷蔵庫に残っていた。

豚肉は、焼きそばなので、
バラではない方がよさそうである。

ロースの切り落とし、というのか、小間切れでよいであろう。
ハナマサで調達。

にんにく、しょうがはある。
豆板醤、甜麺醤もある。

焼きそばは、マルちゃんの3食。
むろん、麺だけを使う。

作る。
にんにく、しょうがをみじん切り。

キャベツはざく切り。
太い繊維の部分は、一緒に炒めて火が通るように
包丁で潰しておく。
回鍋肉の場合、私はこうしている。
中華のシェフでもしない人もいるが、失敗しない。

豚小間は一口に。

先に焼きそば麺は、レンジで温めて、ほぐれやすくしておく。

炒めるのは、中華鍋ではなく、フライパン。
麺の扱いがしやすかろう。

熱して、油。
にんにく、しょうが、豆板醤を入れ、炒める。

ここに豚肉。
火を通し、脂も出す。

キャベツを入れ、さらに炒める。

ある程度火が通ったら、焼きそば麺を投入。

一度火を止め、ほぐす。
ここからは、ほぼ消火状態。
焼きそば麺を炒める必要はない。
キャベツに火が通りすぎてしまうので注意。
食感は大事である。

甜麺醤を投入。
どのくらいの量であろうか。

味見をしながら。

麺が入るので、通常の回鍋肉よりは多くしないと
味がしなくなるようである。

さらに塩胡椒、しょうゆ。
これくらい入れて、やっと味が決まってくる。

甜麺醤を入れすぎると、甘みが強くなってしまって、
うまくなかろう。

麺、具材にも味をよくからめて、出来上がり。

目玉焼きをのせようかとも思った。
これではないが、おなじCMのシリーズで、カルビカレー
であったか、温玉をのせていた。
これはバエル。

目玉焼きでもよさそう。
しかし、前から書いているが、目玉焼き自体、
あまり好きではないので、バエは気にしないことにする。

皿に移して、これで出来上がりにしよう。

まったくバエないが、アップ。

見た目は、ソース焼きそばと見紛(みまご)うばかり。
回鍋肉味の焼きそばである。
まったく味が伝わらないと思うが、これ、かなりうまい。
隠れている豆板醤の辛味がよい。

まさに、ビールによく合う。上出来、で、ある。

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2020