断腸亭料理日記2020

日本橋・吉野鮨

6月27日(土)第一食

さて、土曜日。

日本橋三丁目にある地図専門店へ行く。
有名なところなので、皆さんご存知であろう。

私は初めて。
あれ?、ここ[吉野鮨]

のすぐそばだ。

昼ならば。
かなり久しぶりだが、ここまで行くのであれば、
入ってみなければと思い、自転車で出かける。

元浅草の拙亭から、日本橋三丁目までは、自転車で30分と
かからない。

日本橋界隈も、そこそこ人は出ている。

高島屋の一つ先を左に入ったビルの地下が地図店。
ここは、お客はなし。

目的のものを買って、裏の[吉野鮨]へ。

12時半前。

あれ、列。
皆さん、きたかったのであろう。

どうしようか。
席も減らしているのだろうし、待っているのは
二組。
ここまできたのだし、せっかくなので、待とうか。

昼なのでそうそう長いをする人もいなかろう。
10分程度で入れた。

カウンターではなく、小上がりの奥。

お酒、冷やを頼む。

常温ですか?、と聞き返されてしまった。
私の見た目で、判断されているのであろう。
今日は、アロハだし、やはり、まだ多少、
若く見えるかもしれぬ。

にぎりはカウンターではないので、一人前と、
足らない分は、追加で頼もう。

一人前は、せっかくなので、一番上の3000円ので。

酒がきた。

桜政宗の一合ガラス瓶の徳利。

桜政宗というのは、浅草でも出すところは、
意外にある。

付け場を見ると、親方は今はいないよう。

お通しをつまんでみる。

甘いたれがかかっている。

細かく切ってあるが、これ、
なんであろうか。

食べてもよくわからない。
いか?、
それとも、なにか、貝?。

結局、わからずにつまみ終わってしまった。

箸袋。

久しぶりにきても、かわらない。

「江戸に生まれて、東京で育ち
 いまじゃ、日本をにぎりずし」

なにか、変わらなくて安心。

にぎりもきた。

上、左から、いくらしょうゆ漬け、玉子、かに、かつお。
中、いか、中トロ、赤身、しまあじか
巻物、鉄火、かっぱ。白いのは、小柱か。
平貝、海老、穴子。

ここのところ、自分でばかり握っていたので、
こんなにプロのにぎりは小さかったか、という印象。
やはり、このくらいの大きさなのである。
反省。
どれもうまいが、鰹。
今、スーパーでも吉池でも鰹がたくさん並んでいるが、
やはり私はプロのものしか食べないことに決めている。
あまりにも、味が違う。

穴子も、ちゃんと炙ってあり、香ばしい香り付き。

平貝も好物。

小肌がなかった。
やはり、鮨やで小肌は欠かせない。
それから、たこ。
たこは、甘いたれ付きを追加で頼む。

小肌が美しい。
包丁目もよい。

それにしても、ここはこんなに細長かったか。

小肌半身を細長く実に美しくにぎっているものである。

たこもここはうまい。
やはり江戸前仕事。
食感が違う。

酒は呑み終わる。

と、遠く離れた付け場で気が付いたようで、すっと、
お茶がきた。
流石。

うまかった。

奥の帳場へ勘定。
5000円。

お、毎度!。
と、親方は、ここにいた。

これだけ、ご無沙汰でも覚えていただいていた。

ご馳走様でした。
またきます。

 

日本橋吉野鮨

 

 

 

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