断腸亭料理日記2020
6月14日(日)第二食
さて。
もうよいか、夜。
密にはならない、ご近所の異才の中華[白燕]。
その後、3月中にランチに。
そして、連休明けのランチに。
こちらも、オープンしたてで、お若い。
自粛中はたへんであったと想像される。
当日の昼、T予約してみる。
夜は今、予約のみ。
5時半から、OK。
雨もやんでおり、ぶらぶら歩いて向かう。
稲荷町交差点、清洲橋通り東側、手前の角。
二階にあがる。
ドアを開けて入り、名乗る。
ご主人とお姐さんが迎える。
奥のテーブルへ。
ナプキンの上にはざっくりしたメニュー。
そして、看板のりんごあめ、登場。
もちろん、りんごあめではなく、赤いゼリーのようなもので
まわりを覆われ、中はフォアグラとくるみも入っている。
初回と同じであろうか。
フォアグラなのだが、スモーキーな香りもしている。
前菜三種。
やはり、器がよい。
上が、ここお得意のよだれ鶏。
右が、豚のタン。前にもあったが、紹興酒の酒粕に
漬けたもの。
左が鯛の刺身。
刺身であるが、香ばしく揚げた玉ねぎ(?)と
爽やかな、酢醤油?、柑橘の酢かもしれぬ。
一つ一つ、愉しませてくれる。
水餃子。
やっぱり、麻辣の先ほどのよだれ鶏のたれで食べる。
味もさることながら、ヒダもなく、きれいに包まれている。
技、で、あろう。
焼売。
上にのっているのは、飛子とのこと。
やっぱり、下の皿がよい。
スープ。
やはり、肺によいという薬膳とのこと。
お姐さんが入っている薬膳素材を説明して下さったのだが、
忘れてしまった。
味は、濃厚なコンソメといった感じ。
これは無花果(いちじく)
とのこと。小さい。中国の物でかつ、干したものか。
骨付き肉。
排骨(パイコウ)といっていたか。
次は、トマトと玉子のスクランブル。
家庭料理でもあると思うが、甘いコーンが入っている。
メインの角煮。
甘辛だが、くどくはない。
脂身もかなりさらっと仕上げられている。
つけ合わせは、オクラ、しし唐、マッシュポテト。
中華でマッシュポテトは珍しい。
なめらか。
そして、これ。
ちまき、で、ある。
入っているのは、蓮の実、とのこと。
お姐さんに聞くと、もちろん葉っぱも蓮の葉という。
まさか不忍池で採ったのではなく、売っているとのこと。
蓮飯、ということになるか。
不忍池には蓮が大量にあって、真夏には花盛りになるが、
まだ、今は開花していない。
以前に、太田蜀山人南畝先生の日記の不忍池へ行ったことを
紹介したことがある。
ここに、蓮飯というのが登場する。
池の畔の料亭で食べたとのこと。
蜀山人先生の時代にはあったものだが、今の日本には
残っていない。
中華にはある、というのを聞いていたが、
これであったか。
蓮の実というのは、初めてかもしれぬが、ちょっと
ゆり根のような味と食感。
味付けは、上品な薄味。
デザート、杏仁豆腐と、ジャスミンティー。
以上。
このおまかせコースで5000円也。
ご馳走様でした。
おいしかった。
ご近所の新進気鋭の中華。
応援したい。
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