断腸亭料理日記2019
10月29日(火)第一食
今日の昼はここ。
ここも週一回はお昼にきている。
鶏のから揚げ定食を食べに。
ここも書いておかねば。
拙亭、ご近所、元浅草二丁目、左衛門橋通り沿いの
[鯉作]。「うなぎ・鳥・活き魚」が看板。
うなぎがある焼鳥や、居酒屋、昼は定食や。
夜、呑みにきたこともあるが、私は
ほぼお昼の定食やにしてしまっている。
さらに、食べるのも、鶏のから揚げ定食一本。
店は数年前に鉄筋のきれいなものに立て替えられている。
店のドアはいつも半分開いている。
寒くも暑くもない今の季節はよい。はっきり意識はしていないが、
真夏、真冬以外は、ということであろう。
たまに閉めてしまうお客もあるが、それでも
いつ来ても開いているのは、ご主人が意識して
開けているのだと思う。
聞いたわけではないので、むろん想像だが、
お客を呼び込みたいという気持ちなのではなかろうか。
入ると左側が調理場で、カウンターがあって、テーブル席。
明るく、広い。
昼は近隣に勤める人々で混み合う。
それで私は、いつも混む前の11時台には入るようにしている。
開店が11時半。開店すぐにくることもあるが、
今日は11時40分頃。
既に一人客がカウンターに3人。
ご主人などの、いらっしゃいませー、の声。
私は一人なので、もちろんカウンターに掛ける。
水を持ってきたおかあさんに、から揚げ、と。
調理場は左に、白髪の短めのオールバックのご主人。
白い上っ張り。右に、おそらく息子さん。眼鏡に髭。
30代後半といった感じであろうか。
外は、恰幅のいいおかあさんと女性もう一人。
カウンター越しではっきりとはわからないが、
右側から音が聞こえてくるので、揚げ物は
息子さんの方が担当しているよう。
から揚げ以外にも、メニューはもちろんある。
本来は焼鳥、うなぎの店なので、うな丼。
焼鳥丼。
揚げ物は鶏から以外に、チキンカツ、串カツ、ミックス。
刺身定食もある。
頼んでいる人の声を聞くと鶏からがやはり多いようだが、
100%ではない。そこそこばらけている。
他のものをすべて食べたわけではないが、
私は、鶏からに決めてしまっている。
もちろん、うまいから。
うまいだけ、ではなく、大きい。
そして、安い。
この10月で少し上がったが、それまでは670円であった。
きた。
アップ。
お新香はたくあん。
から揚げが四つ。
巨大というのほどではないが、やはりでかい。
キャベツ。レモンスライスとマヨネーズが添えられている。
ご飯はどんぶり飯で、味噌汁。
豆腐と油揚げ。出汁がやはり、濃い。
から揚げはもちろん、揚げたて。
出てきてすぐは、かなり熱い。
から揚げの味付けはべら棒に濃くはないが、
しょうゆ系であろう、きちんとついている。
そして、揚げ具合が実によい。上手い。
プロの仕事である。
今は、鶏から揚げは、デパートの専門店、九州系などの専門チェーン
なども多く、また、コンビニ、スーパーでも人気メニュー
であろう。
揚げざましでもうまいものが多い。
油がきれいに切れている。
私もから揚げを自分で揚げるが、これがなかなか
うまくいかない。やはり、油切れがむずかしくまだ会得できている
とはいえないだろう。(今度、書いてみようか。)
低温から高温。あるいは二度揚げ。
いろんな手法があるのだと思うが、、。
もう一つ、最近、から揚げで思うのは、形。
これ、意外にうまさに影響しているのではなかろうか、と。
からげクンのような一口で食べられるサイズというのもわるくないが
やはり、一つの形が大きい方がうまいように思う、のである。
食べ応えということもあるが、当然、火の通り具合
熱の入り方も変わってくる。
大方は、もも肉を使っているだろう。
肉は平たいわけだが、あえて球状に丸くして
揚げているものもある。あれも、うまい。
大きく、あるいは球状にすれば、当然、中心まで熱が入るのに時間が
かかり、より揚げるのがむずかしくなる。
ここ[鯉作」のものも大きく、球状まではいかないが
ゲンコツのようにごろごろしている。
これがうまい。
鶏から揚げというのは、定期的に食べたくなるものの
一つであるが、週一でここで食べていると、そんなから揚げ欲は
満たされる。
混み合うので、食べ終わり、すぐに席を立つ。
入口付近でご主人にお勘定。
この方は、腰が低い。
いつもニコニコ。どこも、ではないがある程度これ下町の特徴では
なかろうか。
ご馳走様でした。
今日もおいしかったです。
台東区元浅草2-1-18
03-3841-4363
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