断腸亭料理日記2019
0月28日(月)第二食
だいぶ秋らしくなってきた。
肌寒い。
なにを食べようか。
温かいもの。
そうだ!、アヒージョ。
アヒージョはスペイン料理、、いや、スペインのタパス。
小皿のつまみ、か。
スペインに行ったことはないのだが、
きっと彼の地では、ベーシックなものなのであろう。
別段、夏でもよいのだろうが、なんとなく私は、冬のものに
してしまっている。
あ!。
なんだ。
さっき、特にあてもなく、安くなっていたので
買ってきた、ブラウンマッシュルームもあるじゃないか。
にんにくはあるし、、、
他に、具は?。
冷蔵庫にトマト缶の残りがあって、、、、
ん!。
冷凍庫にしらすが凍っていた。
しらすなんぞを入れると、乙かもしれぬ。
アヒージョとなると、フランスパンは必須。
買いに出る。
ハナマサでバタールを調達。
ちょっと余談。
フランスパンというとバケットとバタールとある。
なんとなく、バタールというのは、バターが入って
いるのか、と思っていた。
皆さんご存知であったろうか。
ちょいと調べると、違いが簡単にわかった。
なんと長さが違うだけらしい。
バタールが一番短く、次がバケット、その上がパリジャン
というらしい。(ウィキペディア)
由来は、パンの価格が変動すると社会不安の原因になるため、
フランス政府が重量によって、価格を決めたからとのこと。
(じゃぱん)
フランスのレストランでは料理にはパンを付けなければ
いけない、と決められている(た?)と聞いたことがある。
高級なところでも、安いところでも必ず、パンは付く。
これは、フランスという国がレストランのサービスレベルを決めた、
ということのよう。
市民の国であり、食い物の国、フランスらしい。
ともあれ。
スペインのアヒージョであった。
アヒージョは簡単。
オリーブオイルに刻んだにんにくを入れ、
具材とともに揚げ煮にすればよい。
私がしているのは、
ポイントというほとのことはないのだが、一つだけ。
にんにくは二回に分けて入れる。
最初のものは、ちょいと狐色まで色を付ける。
ちょっと焦げたにんにくの香りがついてよい。
土鍋を用意。
アヒージョ用の平たい素焼きの陶器があるが、あまり具が
入らないので、私は、普通の土鍋を常用している。
にんにくは2片、荒みじん切り。
土鍋を火にかけ、オリーブオイルを張り、にんにくの
半分を入れ、狐色まで。
残りのにんにくを入れ、ここに一つを1/4に切った
ブラウンマッシュルームを投入。
トマト缶もここで入れる。
トマトは、トマト煮になってしまうので、
具材程度の量。
マッシュルームが柔らかくなったら、
塩でもよいのだが、私は、ナンプラーを使う。
塩味だけでなく、魚のうまみも加わる。
軽く二回しくらい。
アヒージョは塩辛いくらいの方がうまい。
しらすはここで。
煮すぎると、形がなくなってしまいそうなので。
(書いていて気が付いたのだが、パセリを入れるつもりで
あった。乾燥パセリではあるが。)
OK。
バタールを切って軽くトースト。
出来上がり。
ビールも開ける。
アップ。
なかなかよい感じではないか。
パンにのせて、食べる。
まあ、これがまずかろうはずがない。
パンがいくらでも食べられる。
オリーブオイル、にんにく、マッシュルーム、
トマト、しらす、そしてナンプラー。
どれからも、うまみが出る。
素材そのもの、なのであるが。
素材そのものだから、なのか。
アヒージョ、不思議な料理である。
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