断腸亭料理日記2019
10月31日(木)第一食
第一食、目的は別の店であったのだが、
来てしまった[ジャポネ]。
銀座、11時すぎ。
自転車。
銀座一丁目あたりの目的の店に入るのは、少し早いか、と思って、
銀座の街をうろうろ走って、外濠通りまできた。
あ!。
[ジャポネ]だ。
銀座、有楽町はこのところあまりきていなかった。
喫茶店スパゲティーというのか、カウンタースパゲティーというのか
昭和の太麺スパゲティーの“聖地”といってよいだろう。
ここまできたのなら、食べていかねば!!。
外濠通りの歩道に自転車を停め、マクドナルド脇の入口を入る。
[ジャポネ]はちょっと奥。
お!。
既に通路には、店前から一度折れたところまで、列。
開店は10時半であった。
一回転したかしないかであろうか。
ゆっくり待とう。
列に付き、スマホで読書。
食べている人も、立って列についている人も皆静か。
むろんほぼ男一人なので。
が、少し列の後ろの女性が二人。30後半?比較的年齢は高い。
ずっと喋っている。
まあ、よいのだが、、
ともあれ。
これだけ人がいて、この静かさ。
これが“聖地”であろう。
値段がご覧になられようか。今どきこの価格は驚きであろう。
結局、小一時間かかったか。
列の先頭から、
お兄さんの、次の方ぁ〜、どうぞぉ〜、
の声であいたカウンターのスツールへ。
ちょうど、声を掛けたお兄さんの前。
注文はこの長い時間の間に、もちろん決めていた。
ナポリタンレギュラーと、別に持ち帰りで
インディアンレギュラー!。
店名の「ジャポネ」という選択肢もある。
「ジャポネ」は和風で“肉、シイタケ、オニオン、コマツナ入り”。
だがこのジャンルの王道、ナポリタンに。
量は、ほとんどの男が大盛だが、この年ではさすがに
やめる。
そして、ちょいと裏技のようだが、ここは持ち帰りが
できる。多くは事前にTEL予約をして、オフィスで食べる、
というような人が頼んでいるよう。
私の場合は、持ち帰ってもう一つ食べたい、食べられる
ということである。
インディアンというのは、スパゲティーにここのカレーが
かかったもの。ここにはあまり頼む人は見たことはないが、
カレーライス、というメニューもある。
ナポリタンと持ち帰りを頼むと、普通は勘定は後なのだが、
お代を、というので先に勘定。
なにか、お兄さんの段取りがあるのだろう。
頼んでからも、ここは意外に待つ。
さらに待って、きた。
粉チーズをかけて、
太麺、たっぷりケチャップ。
ジャポネのスパゲティー。
なにが、うまいのか。
濃い味?。うん。太い麺?。そう。
マーガリンの風味?、これもあるだろう。
そして、この場所、この雰囲気も大きかろう。
レギュラーなので、簡単に食べ終わる。
まさに聖地[ジャポネ]堪能。
うまかった、だけでない“ナニモノカ”を得られる。
ご馳走様でした、と、持ち帰りをもらって立つ。
帰宅し、4時頃、持ち帰りのインディアンを
食べることにする。
粉チーズも付いている。
ちょっと冷めているので、
軽くレンジで温める。
開けるとこんな感じ。
まあ、お世辞にもうまそうなミテクレ、では、ない。
缶ビールを開けて、食べる。
インディアン。
小松菜も入っているのがおもしろい。
このカレーもうまい、のである。
スパゲティーの麺は炒めている。
他のものと同じように、マーガリンで。
香りがする、のである。
うまい、うまい。
さて、ジャポネ。
マーガリンを使ったりして、この味のコピーを
してみようとしたこともあった。
ナポリタンにしても、あの味にはならない。
なんであろうか。
他の、似た店の中でも、傑出している。
まさにジャポネマジックである。
日本の、昭和の、喫茶店、カウンタースパゲティーの聖地、
銀座INZ[ジャポネ]で、ある。
中央区銀座西2-2先 銀座インズ3 1F
03-3567-4749
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