断腸亭料理日記2018
11月7日(水)夜
ステーキが食べたくなった。
この季節というのは、ステーキの季節なのであろうか。
直接のきっかけは最近の電車の中吊り広告。
以前にもそんなことがあった。
昨年であったか、やはり今、11月頃ではなかったろうか。
広告はアメリカンビーフ、米国食肉輸出協会のもの。
この時期に広告を打つのは、やはり冬を前に、または年末を
前に、おそらくステーキの食べる機会が増え始める頃だから、
なのであろう。
ステーキの付け合わせはなににしよう。
毎度のフライドポテトでは、芸がないし、
あまり身体にもよさそうではない。
きのこ類にしようか。
にんにくと、バターなんぞで一緒にソテーすれば
よいだろう。
帰り道、ハナマサに寄る。
いつもの大きな米国産、アンガスビーフ。
きのこは、舞茸とぶなしめじあたりも買おうか。
帰宅。
一応、短時間でも肉の温度を常温にするため、
伏せた鍋にパックのままの肉をラップ側を下にし、
置いておく。
15分ほど。
ハナマサのステーキ肉は、まるまる一枚ではさすがに大きいので、
1/3ほどカット。
舞茸の石突を落とし、たべやすい大きさに手で割いておく。
ぶなしめじも買ったが、舞茸1パック分全部でよさそう。
お!、そうである。
先日のペコロスが依然として冷蔵庫に残っていた。
あれも一緒にソテーしようか。
3個、皮をむいて、天地を切っておく。
にんにくも1かけら、スライス。
バターも用意。
やはりバターの方がうまいであろう。
フライパンを加熱。
バターを溶かし、にんにくスライスから。
香りを出す。
続いて、舞茸、ペコロスも。
軽く炒め、同じフライパンにスペースを作り、
1/3を落としたステーキ肉を投入。
強火。
このくらいの厚みの肉であれば、そうそう難しいことを
考えなくともよいだろう。
ここで、舞茸、ペコロス、肉、含めて全体に塩胡椒。
強火から中火に落とし、焦げ目が付いてくるまで。
裏を見て、、、いいかな?。
ひっくり返す。
片面も中火から弱火で焦げ目をつける。
OK。
肉はあげて、皿にのせておく。
隣の五徳でステーキ皿の鉄板を予熱開始。
舞茸とペコロス。
舞茸はともかく、ペコロスの方はもう少し加熱が必要であろう。
香り付けと加熱のため、ブランデー。
ファイヤー!。
強火でアルコールを飛ばす。
ふたをし、火を止める。
あとは、余熱調理。
5分後、念のためペコロスに串を刺して、火が通っている
ことを確認。
OK。
熱くなった鉄板に肉、舞茸、ペコロスをのせて、
出来上がり。
円形でそうそう大きなステーキ皿ではない。
寸法でいえば、直径20cm。
1/3を切り落として、一杯一杯。
ビールを開けて、食べる。
焼き具合はミディアム程度。
味は、まあまあであろう。
にんにくを最初に入れているが、1かけら程度なので、
にんにくの風味というのはさほど強くない。
鉄板焼きのステーキ店で、乾いたガーリックチップを
使っているがあれはどうであろうか。
あの手の店のステーキは、かなりにんにくの香りが強い。
もっともガーリックチップの量も随分使っているとは
思うのだが。
一度、あの強にんにくを目指したものを作ってみるか。
このところ、ステーキはこの鉄皿を使っている。
例のドリップ対策である。
まあ、対策といっても結局出てくるものが熱した鉄皿
なので、血の色にならずわかりにくい、ということ
なのではあるが。
また、熱くしてあるので、むろん、冷めるのに時間がかかる。
これはメリット。
だが、同時に当初は食べながらも加熱は進む。
これはデメリットにはなろうか。
この鉄皿、日本だけのものだと思う。
欧米ではこんなものを使っていない。
ドリップ対策としては小細工で、皿にのせても
出ないようにするのが、本道なのではあろうが
今のところ、解決策は見つかっていない。
寒い時期は冷めるのに時間がかかり、メリットの方が強い。
見た目もよいし、しばらくは使ってみようか。
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