断腸亭料理日記2017
9月1日(金)昼
昨日から、だいぶ涼しくなった。
どういうことであろうか。
すごしやすくなるのはありがたいことではあるが
9月に入ってもある程度の残暑は覚悟をしていた。
ちょっと拍子抜け。
さて。
夏休みもあってちょっとご無沙汰であったが、
五反田駅前の、町中華[亜細亜]へ行ってみようか。
店に入ってあいているテーブルへ。
ノーマルにチャーハンにしようか、と考えてきた。
店の前に出されていた看板に、五目焼きそば
というのが書いてあり、これにちょっと惹かれたのである。
五目焼きそばというのは、こういったオーソドックスな
東京に昔からある中華料理やでは、定番。
池波先生も、有楽町の[慶楽]だったり、
神保町の[揚子江菜館]などでよく食べられていた。
広東の焼きそば。
麺に焦げめが入り、軽い餡かけの具がのる。
こんなものだから中国の広東料理にもほぼ同じものがあって、
日本人に合わせて食べやすくしたもの、ではないかもしれない。
だが、定番。
¥1,000でちょっとお高いが、ここのものである、
ハズレはないであろう、食べてみよう。
きた。
餡かけでないものもあるし、餡が少ないものもあるが
ここのものは、ちゃんと餡かけ。
具は、白菜、小松菜、にんじん、きくらげ。
肉は、ん?、なにかのモツ、で、ある。
酢をかけまわし、混ぜて食べる。
かなり油っこい。
広東の焼きそばはさっぱりしたものもあるが、
この油っこさが、よい感じではないか。
さらに酢を足す。
食べて、酢をさらにもう一回。
油っこいのはよいが、酢は必須。
これが、うまい。
モツは、レバーかと思ったが、ハツ、かもしれぬ。
どこであったか、広東風の焼きそばで同じように
モツを使ったものを食べたことがあるが、一般的
なのであろう。
野菜の火の通り加減がとてもよい。
これは料理人の腕、であろうと思うが、
この店の強みであり、一つ頭を出した町中華たるゆえん
で、あろう。
満足。
ご馳走様でした。
続いて、もう一つ。
翌、9月2日(土)第1食。
つづくが、自作の焼きそば。
冷蔵庫にマルちゃんの三食ソース焼きそばと、
挽肉があった。
ノーマルなソース焼きそばにしようかと思ったのだが、
ちょっと考えて、この夏、なん度も食べていた、ガパオライス風に
してみたらどうかと、思い付いた。
つまり、味付けをオイスターソースとナンプラー、
ちょいと赤唐辛子、にしてみたらということである。
挽肉と野菜はピーマン。
しょうがとにんにくをみじん切り。
麺はほぐれやすいように、レンジで1分温めておく。
フライパンににんにくしょうがを入れ、炒める。
ここに赤唐辛子。
挽肉を入れ、炒める。
火が通ったら、ピーマン。
ここに、オイスターソースとナンプラー。
最後に、麺。
よく和えて、味見。
やっぱり、ナンプラーが足りない。
麺を入れてから、味付けであったか。
焼きそばの麺は炒めすぎると、柔らかくなりすぎたり、
くっついたりする。
それで後にしたのだが。
ともあれ、ナンプラーを足し、調整。
出来上がり。
私自身、タイには行ったことがなく、タイ料理の知識も
ほとんどない。(パクチーが苦手なのであえて好んで
食べに行かないのである。)
タイにも焼きそばはあって、米の麺を使ったパッタイ?
こういう中華麺を使ったものはないのかもしれぬ。
どちらかといえば、インドネシアの焼きそば、ミーゴレンに
近い感じのものになったのか。
ガパオライスの焼きそば版と思って作ったのだが、
なんだかほとんど違うものになってしまった。
ご飯(タイ米)が中華麺にかわっただけ、ではなく
まるで違う。
だが、これはこれで、うまい。
焼きそばというのは、不思議なもので、どんな味付けでも
合ってしまう、のかもしれぬ。
フィリピンにも中華麺の焼きそば的なものが
あったと思うのだが、それもまた、インドネシアの
ミーゴレンとは違っていたように思う。
そういう、東アジア、東南アジアに味違いで広くある
中華麺の焼きそば。おそらく、汁麺よりも広い地域で
食べられている。そして、皆それなりに、うまい。
日本のソース焼きそばもそんな中の一つ、に位置付けられる
のであろう。
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