断腸亭料理日記2017
10月29日(日)夜
今週も、台風。
ウイークエンド台風である。
私は微熱だが、発熱。
だが、仕事もあり、午後PCで片付ける。
内儀(かみ)さんは雨だが合羽を着て、自転車で買い物。
ひどい雨だったようだが、雷門の牛肉や[松喜]
で肉を買ってきた。
すき焼きにしようということらしい。
私は、多少考えたこともあったが、すき焼きであれば、
文句はない。
肉の包み。
雨でちょっと濡れてしまった。
欠かせないのが[松喜]で売っているすき焼き用の
白滝。
毎度書いているが、これがよい。
ちょっと、細め、なのである。
白滝というのは、まあ、私の主観ではあるが、
細い方が、断然うまいと思うのである。
白滝はどうやって作るのか私は知らないが、
細いものを作るのは型などの問題で、そう難しくは
ないと思うのだが。
(それとも、なにか技でもあるのか?。)
ここの白滝は、私の住む元浅草の少し南西の台東二丁目にある
[大原本店]というところのもの。
ただ、ここには普通の太さの白滝もあるので、もしかすると
[松喜]で指定してこれを扱っているのかもしれぬ。
ちなみに、すぐ近所、元浅草四丁目にある豆腐屋さんにも
同じものが置いてあるので、地元限定?かも、、。
ともあれ。
細い白滝というのは、須田町のあんこう鍋や[いせ源]、
隣の軍鶏鍋[ぼたん]あたりでも使っていたように
思う。(定かではないが。)
[大原本店]というのは、工場というのか、先の台東二丁目に
あるのだが、店は築地の場内にもある。
須田町あたりは距離も目と鼻の先で、古くから東京の
老舗食い物やへ納めていても不思議はない。
(実際のところ、皇室などにも納めているよう。)
細い白滝は、なんだかとても江戸前っぽいと思うのである。
その他に、内儀さんが買ってきたのは、ねぎ、椎茸。
それから焼豆腐。
これが肉。
100g、1,000円ちょいのもの。
値段も見た目もさすが。
そして左にあるのが、見た通り、割り下。
[松喜]のオリジナル。
便利なのもあるし、うまくできる。
当然一回で使い切るわけではないので、
牛肉を甘辛に煮るのに使っている。
カセットコンロを用意し、小さなすき焼き鍋。
材料を全部お膳にならべて、玉子や取り皿も出す。
玉子を取り皿に割りほぐしておく。
脂身を焼いて、脂を出して、肉を広げる。
ここに割り下。
焼けたら、玉子に取って、食べる。
やはり、うまい。
これだけの霜降りであれば、まずいわけがない。
最近は、やはり浅草のすき焼きや[ちんや]であったか
赤身の方がうまい、という提案をしてたような気がするが、
やはり、この柔らかさと脂が、すき焼きらしい。
椎茸、焼き豆腐、白滝、ねぎも、
並べる。
この溶き玉子をくぐらせて食べる、というのは
どこからきているのであろうか。
軍鶏鍋あたりであろうか。
それこそ、先ほどの[ぼたん]はそうであった。
これも、黄金の組み合わせ、で、ある。
味の染みた細い白滝もよいし、椎茸もうまい。
だが、やっぱり、この年では、脂の多い肉はそうそう
たくさんは食べられない。
それでよかろう。
うまかった、うまかった。
03-3841-2983
台東区雷門2-17-8
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