断腸亭料理日記2017

アヒージョ

10月29日(日)第一食

さて。

日曜日、第一食。

そろそろ、この季節。

アヒージョ、で、ある。

「ajillo」。
スペイン語でスペインの料理。

日本語で説明すると、
きのこや魚介類をにんにく風味で揚げ煮にしたもの、
とうことになろうか。

私の場合は、バケットだったり、必ずフランスパンを
つける。

アヒージョ、日本でも人気らしい。

実際に作ったのは、木曜日。

最初からアヒージョを作ろうと考えていた。

仕事帰り、御徒町の吉池に寄って魚介類を見繕う。

貝類でもよい。
殻付きで、浅蜊。
ムール貝も殻付きで、安いがこれもあり。

それから、今、走りだが、むいた牡蠣なんぞもよさそう。

いか、たこ、もよさそう。

あるいは、魚を入れてもよいのだろうが、
経験がないので、なにがよいのかピンとこない。
(小鯵、小さなかたくちいわし、このあたりは、
よいのかもしれない。)

で、結局、むいた小海老、という
あたり前のものになってしまった。

地下へ降りて、パンやで切ったバケットが
あったので、それ。

にんにくはある。

きのこはやはり必須であろう。
香りとうまみ、で、ある。

マッシュルームもあるが、必ずしもマッシュルームでなくとも
よいだろう。最もお手頃な、、、
ぶなしめじ、かな。

以上、買って帰宅。

アヒージョにはアヒージョ用の鍋がある。
これ、スペイン語でカスエラというようである。

日本でも売られているよう。
あれを使うと、確かに雰囲気も出るし、それらしい
とは思う。
だが、私は、家で自分で作って食べるのであれば、
わざわざ買うまでもないか、というのが今のところの
結論。

結局、土鍋のようなものだと思うのである。
で、あれば、土鍋でよいだろうと、以前から
私は、土鍋を使っている。

にんにくをスライス。ふたかけらほど。
唐辛子、鷹の爪を入れるレシピもあるが
私は入れたことがない。

土鍋にオリーブオイルを注ぐ。
量は見た目で少し少ないくらいでちょうどよい。
入れた具材は、火が通るとかなり小さくなる。

ここに洗った小海老、ほぐしたぶなしめじ。
点火。

ぶつぶつといってきたら、私は毎度、ニョクマムを
比較的たっぷり入れる。
もちろん、塩でもよいのだが、ニョクマムは東南アジアの
魚醤だがうまみがプラスされる。

ぶなしめじに火が通れば、出来上がり。

この日は、半分ほど食べて冷蔵庫へ。

そして今日、二日置いて日曜朝。

もう一度、温め直して、バケットをトーストして
朝ごはんに。

パンはふた切れ。

昨夜からだが、一週前の風邪(?)がぶり返して、
ちょっと発熱。

しかし、これ、どうしてこんなにうまいのであろうか。
にんにく味のオリーブオイルがうまいのであろうが、
最初にも書いたが、パンも他もの、例えば食パンではいけない。
やっぱりフランスパン、バケットの類。

元気ならば、いくらでも食べてしまうが、
今日はふた切れ。

だが、やはり、うまい。

結局これ、煎じ詰めると、にんにく風味のオリーブオイル。
バケットにつければ、ガーリックトーストのようなものになるわけである。
ガーリックトーストは私も好きだが、微妙に違うような、
同じような、、、、。
考えると、アヒージ、ちょっと不思議な食いものではある。



 




    

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