断腸亭料理日記2017
5月4日(木)
さて。
連休もう一つの行事。
歌舞伎見物、で、ある。
劇場は歌舞伎座。
ニュースなどでも盛んに取り上げられていたので
ご存知の方も多かろう。
今月は、女優寺島しのぶ氏の長男の初お目見得。
寺島しのぶさんは当代菊五郎の娘。寺嶋眞秀君は
外孫(そとまご)ということになる。
歌舞伎というのは看板役者の跡継ぎになる男子が生まれると、
4〜5才で初お目見得といって、演目の中などで子役として登場し
お客に披露するという習慣がある。
一応、寺嶋眞秀君は菊五郎家・音羽屋の男子としてお目見得のよう。
寺島しのぶさんの旦那さんはフランス人。
菊五郎は寺島しのぶさんの弟である菊之助がむろん継ぐのであろうが、
眞秀君はハーフの音羽屋。音羽屋のもう一つの大名跡梅幸でも
名乗る役者になるのであろうか。なにかたのしみ。
初舞台に寺島しのぶさんは涙していたよう。
彼女は若かりし頃、歌舞伎役者になりたかった、
なぜ女は歌舞伎の舞台に立てないの、と悔しがっていた
という話しを聞いた記憶がある。
息子へ託す夢は大きいのかもしれぬ。
ただし!。このお目見得のあるのは昼の部。
4月にチケットを取ったのだが、買おうとした時には
既に連休中、昼はほぼ売切れ。
残念ながら、夜になってしまった。
ともあれ。
團菊祭。
團菊祭なのであるが、、、。
團菊とはもちろん、市川團十郎と尾上菊五郎。
成田屋と音羽屋。
歴史的にも歌舞伎界を代表する人気実力とも十二分の
二家である。
團菊祭はこの二つの家による芝居ということ。
しかし。ご存知の通り、市川宗家、成田屋は今は海老蔵一人、
そして奥様が闘病中。
なかなか厳しい状況である。
さて、そんなことで夜の部。
16時開場なので、15時すぎ、着物を着て
内儀(かみ)さんと出る。
まだ、冬物。
着た切り雀の、いつもの紬。
白足袋、雪駄。
銀座線を銀座で降りて、三越で弁当を調達。
今日は、なんだかうなぎが食いたくて、地下で[ての字]の
うなぎ弁当を買って向かう。
歌舞伎座、表。
歌舞伎座の裏通りの角に祭の幟が出ている。
東銀座のこのあたりは、鉄砲洲稲荷の氏子だ。
ただ歌舞伎座としては、築地魚河岸の波除稲荷だったか
水神様だったか、に縁があった記憶がある。
夜の部の演目と配役をコピーしておく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夜の部
初 代坂東楽 善
九代目坂東彦三郎 襲名披露狂言
三代目坂東亀 蔵
六代目坂東亀三郎 初舞台
一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん
)
劇中にて襲名口上申し上げ候
工藤祐経 菊五郎
曽我五郎 亀三郎改め彦三郎
近江小藤太 亀寿改め坂東亀蔵
八幡三郎 松也
化粧坂少将 梅枝
秦野四郎 竹松
鬼王家臣亀丸 初舞台亀三郎
梶原平次景高 橘太郎
鬼王新左衛門 権十郎
梶原平三景時 家橘
大磯の虎 萬次郎
曽我十郎 時蔵
小林朝比奈 彦三郎改め楽善
二、伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
御殿
床下
対決
刃傷
〈御殿〉
乳人政岡 菊之助
八汐 歌六
沖の井 梅枝
松島 尾上右近
栄御前 魁春
〈床下〉
仁木弾正 海老蔵
荒獅子男之助 松緑
〈対決・刃傷〉
細川勝元 梅玉
山名宗全 友右衛門
大江鬼貫 右之助
黒沢官蔵 九團次
山中鹿之助 廣松
渡辺外記左衛門 市蔵
渡辺民部 右團次
仁木弾正 海老蔵
戸崎四郎 補綴
三、四変化 弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり )
神功皇后と武内宿禰
三社祭
通人・野暮大尽
石橋
武内宿禰
悪玉
国侍 松緑
獅子の精
神功皇后
善玉
通人 亀寿改め坂東亀蔵
獅子の精
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つづく
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