断腸亭料理日記2017

意外にうまいぞ、吉野家。

12月21日(木)昼

まったく、行かないのか、といえば
そうでもないのだが、基本、ファストフードなど
チェーン店はこの日記には書かないことにしている。
加えれば、インスタント食品も。

数週間前であろうか、時間もなく、
五反田で昼飯の選択肢に少し困って
久しぶりに入ったのであった。

吉野家。

吉野家は、昔からきらいではない。
いや、むしろ好きであった。

吉野家のホームページによれば明治32年(1899年)
当時日本橋にあった魚河岸に創業。
その後、魚河岸の築地への移転とともに、移転。

この一号店といってもよい店は
今も築地場内にある。

二号店は新橋駅前。
これは私はなんとなく覚えている。
今は同じ場所にはないと思うが、
烏森の改札を出たところにあったのでは
なかろうか。

多店舗化を始めたのが1970年。
私が中学生の頃。

入って食べるようになったのは
高校生になった頃ではなかろうか。
ただ、今のような300円台といった価格帯ではなく、
500円を越えていたのではなかろうか。
高校生には高価なものであったと記憶している。

よく食べるようになったのは、大学生、
社会人になってからであろう。

だがやはり、40をすぎ、ファストフードの
同じものをいくらうまいとはいえ、
そう頻繁に食べるのは、もったいない
と思うようになり、あえて入らないように
してきた。

最近の吉野家のヒット、牛すき鍋も
まあ、あえて食べてみようとは思わなかったし、
「吉呑み」などといって酒を出すようになっても、
まあ、入る気にはならなかった。

五反田の店舗に入ると、サラリーマンなどで
一杯。
二階に上がる。

以前、吉野家で頼むのは、牛丼並と生玉子。
余裕があれば、味噌汁とお新香を付ける。
そんな感じであったか。

メニューをみると、品数の多さに驚く。

牛鍋もあれば、豚丼もあるし、生姜焼きなどの
定食、カレーもある。

また、牛丼に味噌汁やらをつけるセットメニューも
多くあって、どう頼めばよいのか、もはや
わからぬくらい。

以前の頼み方の、並に生玉子、味噌汁、お新香を
そのまま頼もう。

あ、とん汁がある。
味噌汁をとん汁にしようか。

おねえさんに頼むと、やはりなにか
これ、セットになるらしい。

むろんすぐに、きた。

700円也。

セットでも、こうしてばらばらもらうと
やっぱり割高になるのか。

ん?。

あれ、生玉子がない。

言い忘れたかな?。

もういちど、おねえさんを捕まえて

あの、すみません、生玉子も。

あ〜、、、と、おねえさんが忘れていたよう。

揃った。

玉子を溶いて、しょうゆをたらす。

私の場合、玉子は牛丼にかけるのではなく、
このまま、飲む。

味噌汁がないときには汁物替わりではある。

牛丼。

以前よりもうまいのではなかろうか。

なにが、というのは、よくわからぬが、
飯もうまいし、味付けもよいように
感じる。

そして、とん汁。

豆腐、ごぼうなども入って、具沢山。
味付けも濃いめで、よろしい。

競争厳しきなか、それぞれのメニューの味にも
気を使っているのではあろう。

うまかった。

とん汁にしたのもあって、十分腹一杯。

考えようによっては、これで
700円は、リーズナブルのようにも
思える。

味もかなり満足。

他チェーンにも食べてみないと
公平ではないが、正直、吉野家、
意外に、うまいではないか、というのが
感想である。







吉野家





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