断腸亭料理日記2015
5月18日(月)夜
さて。
三社祭も終わって、平時の浅草。
今日は連休のラーメン探訪で行ってみた、湯島の担々麺
[阿吽]
。
噂通りのハイレベルの担々麺に、この行列もさもありなんと
納得をしたものであった。
で、ここに、支店があった。
それも浅草、田原町。
湯島天神下もご近所ではあるが、田原町の方がもう少し近い。
これは行ってみなければ、で、あった。。
田原町など、毎日ということはないが、毎週うろうろしているところ。
気が付かなかった。
さて、田原町。
ここは銀座線で浅草から一つ目の駅もある。
東京の地名というのはさほど難しくはないのだが、
知らない人は知らない(あたり前だが。)ということがある。
そうとうな余談だが、田原町の“町”をなんと読むかご存知であろうか。
チョウなのかマチなのか、で、ある。
どちらでもよいようなものの、やはり、言い慣れて、聞き慣れている
ものを間違われると、違和感がある。
お気付きかもしれぬが、東京の町は、ほとんどは、チョウと読む。
(大阪などはマチがほとんどのようだが。)
駅名でみてみよう。
有楽町、浜松町、永田町、神谷町、内幸町、茅場町、小伝馬町、
馬喰町、門前仲町、、、。
皆、チョウである。
知らなければ、チョウで読んでおけばまず間違いはない。
しかし、数としては少ないが、マチで読むところもある。
信濃町、田町、大井町、麹町、御徒町、、、。
田原町も、タワラチョウではなくタワラマチなのである。
江戸時代からある町名だが、その頃からタワラマチである。
言語学的(?)に法則性があるのか。
よくわからぬ。
大阪船場に本町というところがあるが、これはホンマチ。
東京には、なにもつかない本町はないが、例えば日本橋本町などは
ホンチョウで、府中本町は、ホンマチだ。
あるいは、谷町というところがある。
これは大阪は、タニマチ。東京には六本木に谷町があるが
やはりタニマチと、同じ。
なにか法則性があるのか。
大阪との比較よりも、東京の中で考えた方がよいか。
前が訓読みの場合は町も、訓でマチ?。
上の例では、マチと読むものには一応すべてあてはまる。
ただ逆に、前が訓読みでも、永田、内幸、馬喰、門前仲など、
チョウと読むところも少なくない。
法則性はないのか。
どうもこれ、簡単には結論が出そうにない。
また考えようか。
ともかくも、タワラマチの担々麺[阿吽]である。
田原町交差点、国際通りの西側、銀座線田原町駅、浅草行改札から出て
北上、一本目の路地の左角。
ここはカウンターだけの小さな店。
ただ、店の内装などは天神下の店と同様で、黒に赤。
8時前、列はない。(ここは列にはならぬのか?)
入って券売機で食券を買う。
瓶ビール。
天神下では、ノーマルな汁の担々麺4辛を食べた。
メニューはどちらもほぼ同じ。汁なしもあり、今日の目当てはそれ。
辛さは、前回けっこうキテイタので、下げて3。
4は食券が別だが、3以下は、直接お兄さんに頼む。
厨房は若めのお兄さん一人。
そう広い店ではないが、やはりたいへんそうである。
しばし待って、きた。
上にのっているのはそぼろ、干し海老、水菜、それから
高菜であろうか、葉物の漬物。
下からよくかき混ぜて、とのこと。
麺は太麺。
汁の担々麺と同じであろうか。
気持ち太いかもしれない。
麺の下に白い練り胡麻のたれ。
練り胡麻は、とてもなめらかで、汁の担々麺に入っていたものと
見た目は同じ。
肉のそぼろも干し海老も同様。
まず、一口。
3辛でもけっこうな辛さ。
辛みの辣(らー)も痺れる麻(まー)も高刺激。
そして味は、濃厚。
味付けは汁の練り胡麻とも違うのかもしれぬ。
汁なし麺は、担々麺にしても、他の油そばの類でもなんとなく
物足りなさを感じるものであるが、これはとても濃厚。
そぼろ、干し海老もたっぷり入っているのも影響しているか。
やはり、なかなかなものである。
天神下で食べた汁の担々麺でも感じたが、
神経を使い、かなり細かく味を設計しているように思われる。
おそらく、この田原町の味は、天神下のものと
ほぼ同じなのではなかろうか。
並ばない分こちらの方がよいかも。
ご馳走様、おいしかった。
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