断腸亭料理日記2015

2015年鳥越祭 その3

引き続き、6日、7日の鳥越祭。

土曜日の町会神輿の連合渡御が終わって
日曜日。

日曜日は本社神輿と呼んでいるが、
神社にある宮神輿を全氏子町会十八か町が引き継いで
担ぐ。

鳥越の本社神輿は、千貫神輿(せんがんみこし)などとも
呼ばれて、都内でもかなり大きいもの。

朝、6時台に宮出しといって、鳥越神社から
「睦」の方々によって担ぎ出される。

これは朱引き図などと呼ばれているが
本社神輿の担がれる順番、時刻が書かれている。

これは神社のFacebookの鳥越神社のページなどでも
公開されており、また、各町会でも町内の掲示板などに
町会の案内としてそれぞれのものが貼り出されている。


今年は当町、七軒町は13時40分から、北隣の永住から受け取り、
南隣の小島二西へ渡す。
(ちなみに永住は池波先生の育たれた町である。)

朝、9時頃であったか、地鳴りのような音が聞こえた。
これは東隣の三筋北を通った時のものであった。

昨日と打って変わって、今日はまったくのよい天気になった。

12時半頃、神酒所前へいってみる。


段々に人が集まり始める。

担ぎ手は好き勝手に神輿を担ぐのではなく
どこをどのように担ぐのか、実はかなり細かく
決められている。

まず大前提として、町の揃いの半纏を着ていないと
担いではいけない。
勝手に担ぎたいからといって、乗り込んでくる人々が
少なからずあったのであろう。下町のお祭ではどこも
こういうルールになっている。

七軒町の場合は、担ぎ手はまず、町会と同好会と呼ばれている
外から担ぎにきてくれる神輿サークルに分けられる。
この同好会はどんなところでもよいのかというと、
そうでもなく、毎年定められたところだけ。

従って、担ぎたい人は町に住んでいる知り合いを
つてにして半纏を借りるか、こういうサークルに入るしかない。

一方、神輿の担ぐ場所は、神輿の棒が前側(前棒)と後側(後棒)、
さらに左肩二本、右肩二本、計八本。

これをそれぞれ一列ずつ八つの列を作っておくわけである。


全員でどのくらいになるのであろうか。
軽く100人以上にはなろう。

彼らはここから神輿の引き渡し場所へこの列のまま移動して、待つ。

先に私は、引き渡し場所付近へ移動。

丸が七つの紋は鳥越神社の紋。

担がれているのは本社神輿のウマ。

左側、一緒に歩いているのは鳶頭(かしら)。

半纏の背中には「一番」とあって、太い赤線の役半纏。
前の襟には「組頭」とあって、一番組の頭のよう。

ちょっと、神輿の様子を見に行く。

左衛門橋通り。


隣町の永住。もう近くまできている。

引き渡しの神事の準備。


さっきの一番組の鳶頭(かしら)が中心にいる。
この鳥越祭を仕切る鳶の頂点なのであろう。

向こう側にみえる青い長半纏は七軒町担当の鳶の方。

こちら、七軒町の担ぎ手。受け渡し地点の前方。
先ほどの列のまま座って待つ。

左衛門橋通りから路地を曲がって、きた。
道に張られた注連縄と提灯が境界。

永住の担ぎ終わり。


永住の担ぎ手は、きた方向へ下がる。

礼。

神輿受け渡しの神事。

七軒睦の代表さんが位置に着く。

担ぎ手、前から入場。

スタンバイOK。

手〆一本。

あがった。




つづく

 

 




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