断腸亭料理日記2015
4月22日(水)夜
ぽつぽつと降り出した雨。
ビッグサイトからの帰り、6時頃。
大江戸線、門仲(もんなか、門前仲町)で降りる。
目指すは[魚三(うおさん)]。
先日、北千住の名物居酒屋[大はし]へ行ったが、
ここは門仲の名物といってよろしかろう。
[大はし]は肉豆腐と煮込みだが、こちらは名前の通り魚。
そしてまた、[魚三]という名前から想像できるが、元は魚や。
地上に上がり、永代通りのアーケードを東に歩く。
お不動様の参道の先、南側、通り沿いである。
こちらは、大きなビル。
ではあるが、老舗居酒屋として違和感がないくらいに
そうとうに年季が入っている。
雨のせいか表に並んでいる人はいない。
ここも早い時刻から、列になる。
ラッキーかもしれぬ。
暖簾を分けて硝子戸を開けてみる。
中で並んでいるのは二人。
うん、これなら待てる。
入って、立って待つ。
中は大きく、天井が高い。
“コ”の字のカウンターが左右に二つ。
むろんお客がびっしり。
一人客も多いのだが若いカップルもいる。
酒やつまみを運ぶのは三人。
深川らしくお客を叱り飛ばす
鉄火な名物婆ちゃんがいたはずだが見えない。
(上の階もあるがそちらか。)
店の奥の大きな壁には、天井から下まで膨大な魚介系の
つまみがびっしりと張られている。
刺身、焼物、煮物、天ぷら、フライ、酢のもの、その他いろいろ。
材料の魚はマグロ、鯛、平目、鰯、鯵、いか、たこ、貝類その他
町の魚やに並んでいる魚介はほとんどあって、料理法との
順列組合せである。
値段はたいていどれも300円前後。
なにを頼もうか、あれこれと考えながら。
10分は待たなかっただろう。
左側の奥に座れた。
奥なので、目の前はメガネのつまみを運び、酒を用意するお兄さん。
最初は「呑み物は」と聞いてくれる。
ここはチューハイよりは日本酒がメインで、いわゆる焼きとんやの
品揃えではない。
日本酒は特大の徳利から燗酒を小皿にのせた
ガラスのコップに、あふれさせて注いでくれるのが
お約束。
だが、今日は「瓶ビール!」。
しまった。一緒につまみを頼みそこなった。
ここもまた、頼むタイミングを見つけるのが、難しい。
ビールがきた。
ここは生もあるが、瓶はスーパードライの大瓶。
ここで、考えていた、マグロブツとあら煮を頼む。
あら煮も名物、50円。
マグロブツがきた。
むろん、特上のものではないが、十二分にうまい。
それから、あら煮もきた。
なんのあらであるか、いろいろなのであろう。
この甘辛の濃い味が、うまい。
大瓶なので呑みでがある。
もう一品、もらおうか。
まったくもってここは品数が多くて、
食べ尽すのは、不可能であろう。
魚好きには楽天地。
ノーマルなところで、鰯フライだ!。
よし、きた。
半身三枚。
ジュウジュウいっている。
文字通り揚げたて。
この切り方。
半身。
刺身用のものを揚げているのであろう。
まさに堪えられぬうまさ、で、ある。
よい加減に、腹一杯。
お兄さんのタイミングを見て、「お勘定ぅ!」。
目の前の勘定書きに金額が書き込まれる。
!。
1190円也。
これである。
これが[魚三]。
ご馳走様でしたぁ〜。
魚三酒場
03-3641-8071
江東区富岡1丁目5−4
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