断腸亭料理日記2014
11月9日(日)第一食
さて。
日曜日。
昨夜のTBS「チューボーですよ」。
サーモンのクリームパスタであった。
生サーモンを燻製に(スモーク)する。
うまそうなので、やってみようか、
と、考えた。
「サーモン」というのと「鮭(しゃけ)」というの
同じものであろうか、違うものであろうか。
実際はほぼ同じような魚を指していると思うのだが、
印象としては随分と違うような感じがする。
にぎり鮨では、鮭とはいわず、サーモンという。
私自身はサーモンのにぎりはあまり食べない。
やはり、にぎり鮨としては邪道というのか、
むろん、江戸前ではないし、
道を外れた感じがするではないか。
また、サーモンといえば“スモークサーモン"である。
欧米人などにも人気があるが、これも私は今一つ、である。
それで、鮭(主に塩鮭)は日常、よく買うし、よく食べるが、
自分で料理をし、食べるためにサーモンといわれるものは、
買ったことはほとんどないと思われる。
それからスモーク、で、ある。
燻製、スモーク、というのも最近は、特に男の料理として、
人気があるようだが、私はまったく経験がない。
(まあ、興味がないからであるが。)
スモークには、燻(いぶ)すための専用の木切れ、
チップというものが必要である。
鮭、あるいは、サーモンは御徒町の吉池で買えるとして、
スモークにするその桜のチップというのか、
ウッドというのか、は、どこで売っているのか。
探したこともないので、皆目わからない。
大体、どういうジャンルなのか。
調理器具か?。
で、あれば、合羽橋にありそうである。
あるいは、私はまったくやらぬが、
皆さんはキャンプや、BBQ、といった
「アウトドア
」系の場面で
スモークをやっているようである。
と、すれば、アウトドアショプ、か。
アウトドアショプは上野御徒町界隈にあろうか。
(アウトドアにはまったく縁がない私は
これも存在すら、ほぼ知らない。)
一先ず、御徒町へ出てみるか。
自転車で出る。
今日も、小雨混じり。
ビニール傘を差して、片手ハンドルである。
まずは吉池。
多少の調理器具と食品も売っているので
スモーク用のチップを聞いてみる。
すると、ない、とのこと。
やはり、一般には、スモークは、
調理・食品系ではないようである。
人が違うのかな。
男の料理、でも、必ずしも、料理好きがスモークを
するわけではない、ということかもしれぬ。
(少なくとも私はしない部類である。)
先にサーモンを買おうか。
そう。
レシピでは、塩をして1日、とあった。
生の鮭なりサーモンを買って塩をする時間はない。
それじゃあ、塩の浅い鮭でもよさそうである。
吉池というのは、専用の加工工場を持っているだけあって、
鮭は丸のままの一本から、切り身、その他、
豊富に品揃えをしている。
味は極辛から、中辛、そして、甘塩。
鮭の種類も、時鮭、チリの輸入もの、カラフト鱒、
アラスカのキングサーモンなどなど、
いろんなものがある。
甘塩のキングサーモンの切り身にしてみる。
それから。
ついでなので、普通の鮮魚の売り場もまわってみる。
お!。
なんと、こちらには、生の鮭もある。
これは時候のものかもしれない。
今は鮭が登ってくる時期である。
それから、ズバリ、ノルウェーサーモン。
サクになっているので、鮨の種にするものでは
なかろうか。
解凍ものである。
これが、目指すもの、かもしれぬ
しかし。
軽く書いてしまったが、ノルウェー産だと、
サーモンという表記。
そして、鮨ねた、用と思われるミテクレ。
これである。
塩鮭では、細かに鮭(鱒)の種類が
書かれていたがここでは「ノルウェーサーモン」という
名前だけで種類にはなんら触れられていないのは、
不思議といえば不思議である。
サーモン、なるものの正体は、、、。
つづく。
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