断腸亭料理日記2014
1月28日(火)
富山から石川、福井出張。
今日は金沢で泊まり。
と、いうことで、昨年初めて行った鮨や[あかめ寿し]へ行くことにした。
金沢で泊まれるとするとやはりあそこに行きたい。
金沢駅から近く便利でもある。
金沢というところは訪れたことがある方はご存知であろうが、
古くからの盛り場は駅からは離れており、また、それなりの
ところへ行けば、まあ、それなりに高価なのであろう。
まあ、歴史もあり金沢ブランドということか。
19時頃、金沢駅着、店にTELを入れ、入れることを確認し、
予約しているホテルには寄らずに、店に直行する。
東口の駅前正面から真っ直ぐ東へ向いている通りを
歩き、5分程度。斜め左に入る細い通りがある交差点。
この通りは、別院通りといい、ここに入り通り少し歩いた右側。
ガラス戸を開けて入る。
この時刻、店は、座敷にもなん組かお客が入り、にぎわっている。
カウンターは男性の一人客が二人。
TELを入れた者であることをいって、カウンター手前へ座る。
やはりビールではなく、燗酒がよいだろう。
金沢というところも日本酒がうまいところである。
いくつかの銘柄を置いているが山廃と書かれているものを
頼む。(日榮という銘柄。)
さて。
肴だ。
おすすめが目の前のホワイトボードに書かれており、
これをみる。
季節柄やはり、北陸はかに、なのであろうが、
私は、やっぱり昨年ここで食べた、かわはぎ刺し。
これが忘れられない。
ホワイトボードにも赤字で書かれている。
これを頼む。
酒とお通し。
これはばい貝。
東京のような濃い味ではないが、しょうゆの甘辛の味。
待っている間に、もう一つホワイトボードで、気になるものが
見つかった。なにかというと白子。
酢の物、焼き、天ぷらとできるようで、
これも赤い文字で書かれている。
酢の物にしよう。
追加で頼む。
かわはぎと白子、同時にきた。
薄造りで、ぽん酢、右上が肝。
この肝をぽん酢に溶いて刺身をつけて食べる。
肝が濃厚。
まさに堪えられないうまさ、で、ある。
白子。
おわかりになろうか。
少し赤味がかっている。
白子というもの、実は私はあまり得意ではない。
普通に食べられているものも、やはり生ぐさいと感じる。
ただ、こういう鮮度のよいものは別。
これもぽん酢。
生ぐささなどとはまったく無縁。
ぷりぷりで、これも濃厚。
ばかうま。
身体が溶けるようである。
つまみながら、燗酒をもう一本。
今度は、福正宗という銘柄。
金沢の酒で、加賀鳶、黒帯は東京でも知られている銘柄だが、
この二つとも同じ蔵で、一般銘柄が福正宗というよう。
辛口でうまい酒、で、ある。
しかし、かわはぎと、白子と、トロトロが重なっているのだが
とっても贅沢。幸せ、で、ある。
にぎり。
これは前回同様、おまかせにぎりを。(2700円)
おつゆは、かわはぎのあら汁。
アップ。
右上から、小肌、うなぎ、たこ、白身(平目?)、いくら、うに。
下右、まぐろ赤身、いか、たい(?)、ぶり、中とろ、甘えび、
かに。
前回もあったが、うなぎというのが、やはり
目に付くだろう。
前にここの親方に説明されたが、金沢にはうなぎやというのが
なく、昔からうなぎは鮨やで食べるものだそうな。
白焼きに甘いたれを塗ってある。
また、その隣のたこ。
これも甘いたれ。
東京では柔らかく煮るのが昔からの拵え方だが
これに近いかもしれない。
以前にも書いたかもしれないが、さすがに金沢、
こういったあたりの技術は厚みがあるのであろう。
北陸というとぶり、あるいは、かじきも名物。
今回は、かじきは見えず、ぶりは薄めに切ったもので
あった。
しかし、かわはぎと、白子で十二分に満足。
腹も一杯。
酒もうまかった。
勘定は、¥6000程度。
確実に東京よりは安かろう。
いや、それ以上に、これだけのものは、
食べられない。
ご馳走様でした。
金沢市本町1-9-15
076-263-9787
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