断腸亭料理日記2014
4月6日(日)夜〜
夕方、久しぶりにアメ横へ魚を見に出る。
自転車で出ようとすると、雨。
だいぶ肌寒い。
ビニール傘にダッフルコートも着込んで自転車。
ちょっと季節が戻ったようである。
寒いがアメ横もだいぶ人が出ている。
この寒さでも、上野の花見にきている人が多いのであろう。
立ち呑みやなども大繁盛のよう。
いつもの魚やへきてみると、
半端な季節のせいか、日曜日のせいか、
なかなか目ぼしいものがない。
こんな時には、無難なところで、鯵か。
そうとうに大きなもの、大きな鯖くらいはあろうか
これが3本で、毎度お馴染み、500円。
これを購入。
帰宅。
こんな感じ。
これは小さい方である。
鮮度はどうだろうか。
一先ず、三枚におろす。
腹を裂くと、だいたいの鮮度はわかる。
やはり、におい、で、ある。
若干、生ぐさいか。
その上、子持ち。
この時期は、鯵も鯖も、鰯などもそうか、子持ちがいる。
これは、たたきか。
三枚におろして、よく洗う。
水気を切っておく。
もう一匹。
これは“なめろう”にしようか。
同じく三枚におろしておく。
ここで最初のものを細かく切って、ねぎのみじん切り。
生姜も皮をむいて、おろす。
ねぎを切った鯵に混ぜ込み、盛り付けて冷蔵庫に入れておく。
なめろうの方。
やはりねぎのみじん切りを作って、俎板の上で、
味噌を混ぜ込む。
味見。
よいかな。
皿に盛り付け。
たたき。
なめろう。
ビールを開けて、食べる。
たたきの方も、こうするとあまり生ぐささは感じない。
まあまあであろう。
なめろうも、うまい。
二匹分あるので、そこそこの量である。
先にたたきを片付けてしまい、なめろうの方は、
焼いてみよう。
なめろうを焼いたものは、どういう字を書くのか
わからぬが、さんが焼き、というようで、最近は
居酒屋などにもあるメニューである。
アルミホイルにのせてオーブントースターで焼く。
なめろうは、私は鰯でやることが多く、
鯵は初めてかもしれない。
なんのことはなく、焼くと、味噌が入った焼いた鯵の味。
まあ、そのまま、なのだが、見た目にも
ちょっと乙(おつ)な酒の肴になってよい。
まだ一匹余っている。明日、塩焼にしよう。
腹を出して、塩をして、冷蔵庫に入れておく。
さて、月曜日、夜。
塩焼。
一番大きいものであった。
(縮尺がわかりずらいかもしれぬが、20cm程度はある。)
鯵はただ塩焼にすると、ちょっとパサパサした感じになるが、
こうして塩をして一晩置くと、多少水分が抜けて、
うまくなるように思われる。
(干物の原理か。)
この日はもう一品。
野菜を食べようと、ねぎぬた。
魚介類がなくて、鶏ささみを茹でたものを入れてみた。
ねぎは普通の長ねぎをほぐして、湯通ししたもの。
味噌は、白味噌に酢と和がらしを入れた、辛子酢味噌。
ぬたは、マグロぶつ、鰯などの酢〆の魚や、あるいは、
貝類を使うが、脂のない肉がよかろうと、鶏のささみを
使ってみたが、これもありであろう。
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