断腸亭料理日記2013
10月20日(日)夜
今日は午前中、多少の仕事を片付け、
その後、この日記書きなど。
雨で寒い。
なぜであろうか。
今日のものは、原因というのか、きっかけがまったくわからないのだが、
ふと、わたりがにのパスタが食べたくなった。
(わたりがにの旬って、いつだっけ?。)
わたりがにのパスタというのは、もはや日本ではパスタとすれば定番
ではなかろうか。私も、外でもなん度も食べているし、自作もしている。
わたりがに自体が、生のものも比較的よく見かけるし、
冷凍物ならば、年がら年中あって、さほど高価でもない。
だが、見栄えもよいし、なにしろ、うまい。
外て食べるのであれば、下町の名レストラン、本所石原の[クインベル]。
ここへいくと、私は必ず頼む。
過去の日記を調べて、定期的にやっていたので、ちゅーぼーですよ!も
確認。
チューボーですよ!でも二種類あった。
片方は殻をオーブンで焼くという手の込んだもの。
今日は、簡単そうな後者でやってみよう。
夕方、ハナマサに買い出し。
ハナマサには冷凍ものがいつもあったはず。
わたりがには、二杯で600円ほど。
それから、トマト缶と、ナマクリーム。
忘れてはいけない。パスタはリングイネ。
他の物でもよさそうだが、わたりがにのパスタには、扁平で、中央部分に向かって
かすかに膨らんだリングイネに決まっている。
リングイネも購入。
それから、瓶詰のケッパーも。
作る。
まずは、わたりがにの解凍。
これは流水で。
腹が減っているので、待ちきれず、半解凍程度だが、さばき始める。
わたりがにの、はかま、と、いっている、腹側の甲羅についている、
えらのような部分を取る。
次に、甲羅を取る、、、、!、おっと、甲羅が割れてしまった。
凍っていたのでもろかったか。
甲羅は飾りにするが、別段飾りなので、なくともかまわなかろう。
ガニといっている、肺の部分と、口を取る。
胴体は半分に出刃包丁で切り、はさみと足も切っておく。
ここでパスタを茹でるために鍋に水を張り、加熱を始めておく。
トマトの準備。
カットトマト缶、一人分なので一缶の1/3。
ステンレスのざるでつぶしながら漉しておく。
フライパンにオリーブオイル。
スライスしたにんにくと、赤唐辛子を投入。
熱くなったら弱火。
焦げないように香りを出す。
こんがりと色づいてきたら、かにを足も胴体もすべて投入。
かににいい色がついてきたら、ブランデーなのだが、
(うちにも、ハナマサにも)切れていたので、白ワイン。
多少煮詰めて、水を60〜70cc(むろん、目分量)、投入。
ここからふたをして10分。
パスタも茹で始める。
このリングイネは茹で時間10分。
ちょうどよい。
(これは、一応タイマーをかける。)
6〜7分のところで、茹で具合と、フライパンの様子も確認。
ん?フライパンの方、ちょっと水分が少ないか。白ワインを足す。
茹で具合はもう少し。
1分ほど。
再度、茹で具合をみる。
フライパンで馴染ませるので、堅めがよかろう。
ここでパスタはあげて、フライパンへ。
甲羅を出して、生クリームを投入。
よく和える。
塩はソースには入れていない。
味見。
かにに塩味があるからか、意外にこのままでもよさそう。
仕上げに、ケッパー。
それからパルメジャーノがあったので、細かく切って混ぜ込み、
オリーブオイルをまわしかける。
OK。終了。
盛り付け。
本当は、甲羅を飾るが、はさみ。
このレシピ、ひょっとすると日本人のイタリアンシェフが考えた、のでは
なかろうか。
このわたりがにの、身やみそ、その他は、ソースのための出汁、
で、あろう。
トマトとかにと生クリームの相性が抜群、で、ある。
見た目も、ちょいと、豪華。
うまかった。
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