断腸亭料理日記2013

ローストビーフと

ケバブソース

長々パリの話を書いてしまった。
通常バージョンだが、パリ帰国後から今日までで
どうしても書いておきたいものから。

5月4日(土)第二食

まだ連休中。

連休前に頼んでおいたものが着いていた。

なにかというとケバブのソース。

ドネルケバブというのはご存知であろ。

東京では秋葉原が発祥だと思うが、トルコのもので、
トルコ人(?)が屋台に近いような店で売っている。

焼いた牛肉を野菜と一緒にソースをかけてパンにはさんで
売っている。ドネルケバブはパリにもあった。
(パリにも中近東の人々は多いようである。)

しかし、恐るべし!ドネルケバブ。
同じものを世界展開中か。

しかし、よくよく考えると、彼ら、不思議である。

レストランではなく、屋台のような業態を世界展開する、
というのは。
なかなかうまいものなので、ある程度の国で
繁盛する店にはなるのかもしれない。ただ、開店は簡単かもしれぬが、
その分、さほど利幅は大きくないのではないかと思われる。

日本の場合はトルコ人は親日で日本へきたいと思っている人も
多いのかもしれぬ。
しかし、文字通り、世界の街角から売り始め、金を貯めていずれは
国へ帰る、というのが夢があるのか。
なかなかバイタリティーがある。

今では、上野にもなん軒かあるし、浅草にもある。

あれ、皆さんも、一度くらいは食べたことがおありになろう。

けっこううまい。
それもクセになる。
あの屋台の前を通りかかると、どうも食欲を誘われる。
ふらふらと寄って、食べてしまったこともある。

牛肉とレタスなどの野菜しか入っておらず、
クセになる元は、ソース。
なにが入っているのかわからぬが、独特の味である。

それで、きっと売っているだろうと、探してみた。

すると、やっぱりあった。

秋葉原のスターケバブ製で、一袋1000円。
1kg入りと完全な業務用。

研究をしてみようと、辛口を買ってみたのである。

ハナマサへ牛肉を買いに出る。
家で、あの吊るして焼いているのを再現はできない。
牛肉なら、スライスでもなんでもよかろう。

が、折角であるから、近いもの。

そうだ、ローストビーフを作ってみよう。

ローストビーフになりそうな、肩ロース塊を購入。
それから、レタスとバケット。

ローストビーフというのは作ったことがないかもしれない。
調べてみると、ごく簡単なものを見つけた。

塩胡椒を表面にして、フライパンで焼き目を付け、
あとはオーブンで焼いて終了。

いろいろなレシピががあるのだろうが、
ケバブサンドにするのだから、なんでもよかろう。

塩胡椒をして、


しばらく置く。

フライパンで、表面を焼く。


オーブンにアルミホイルを敷いて、予熱。
最高温まで上げて、15分ほど焼く。


こんがり焼けた。


ローストビーフのレシピではこのまま冷ますようだが、
別段、ローストビーフがゴールではないので、このまま切ってみる。

中は赤みがあり、で、ローストビーフとしてもうまそう。

レタスは水にさらしておき、手でちぎって用意。
水気を切っておく。

バケットは横に二つ割にしてレタスをローストビーフ、
ケバブソースにマヨネーズ、さらにマスタードも。


ビールを開けて、食べる。

マスタードもかけたので、ちょっと辛めだが、
うまい。まさにあの味、で、ある。

しかし、このケバブソース、なんであろうか。
味も見た目も、トマトがベースなのであろうが、
ケチャップとも違うが、やはりつまびらかにはわからない。

ソースは1kgある。
ゆっくり考えようか。

 


 

 


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