断腸亭料理日記2013
7月30日(火)夜
今日は朝から大阪出張。
19時前に東京駅に帰ってきた。
今年は関西の方が暑いのではなかろうか。
大阪は、からっと晴れて、外を歩くと焼かれるような暑さであった。
これに対して、東京は先週土曜の隅田川の花火大会が
中止になったような豪雨もあり、暑いことは暑いが、
曇り空も少なくなく、雨もほぼ毎日降っていると思われる。
ただ、関西は関西でも、山口などの中国地方西部だったり、
あるいは、石川県などの北陸、さらに新潟県、山形県など日本海側から
東北地方では豪雨に見舞われ、被害も出ている。
元来、わが国は台風の被害は多い。
最近はよくゲリラ豪雨などと呼ばれているようだが、
台風などの昔からあるものとは違った熱帯のような
気候になっているのか。
このところ東京では大きな水害はないが、
可能性がないということは得ない。
心構えだけは、いつもしていなければいけなかろう。
ともあれ。
19時前に、東京駅に戻ってきたのだが、
どこで、なにを食べようか、で、ある。
東京駅周辺には新しいビルがたくさんできて、新しい店も
たくさんあるが、やはり、私の選択肢には入ってこない。
頭に浮かぶのは、東京駅から歩いて行ける日本橋界隈のなん軒か。
蕎麦やで、 [宝町砂場]
。
同じく、呉服橋の [やぶ久]
。
それらか、日本橋高島屋裏の [吉野鮨] 。
真夏のおでん、日本橋 [お多幸]
というのも乙か?!いや、さすがに、暑いか。
まあ、和食は、なんとなく、暑い大阪から帰ってきた今日の気分ではない。
肉、だ。
と、すると、洋食の [たいめいけん]
。
ちょっと久しぶり。
いってみよう。
日本橋口から出て、永代通りを歩いて、呉服橋交差点を越え、
コレド前中央通りの交差点を渡り、コレド脇の路地を入る。
左側、公園のようなスペースを通り、突き当りがたいめいけん。
入ってみると、3〜4人、入口前で待っている人がいる。
ここは6時前にこないと、並ぶことになる。
店内をのぞくと、空いている席もありそう。
すぐであろう。
やはり、5〜6分で入れた。
エアコンの効いた室内は気持ちがよい。
まずは、ビール。
瓶のヱビス。
同時に、名物のコールスローとミネストローネをもらう。
どちらも50円。
ここへきて、この二つは頼みたい。
きた。
コールスローはさっぱり。
ミネストローネは優しい味で、じゃがいもも入っている。
どちらもまっとうで良心的。
どうでもよい小さなサラダを出されるよりも、
よほど気が利いているだろう。
食べながら、呑みながら、料理を考える。
肉なのだが、、、。
ステーキは少し、お高い。
メンチカツもよいが、今日は揚げ物ではないのがいい。
ビーフシチュー、タンシチュー。
洋食やでは定番だが、あまり私自身は食べない。
だが、別段嫌いなわけではない。
チキンライスはNo.1で、次は、カツレツ、コロッケ、メンチなど
揚げ物の方がプライオリティーが高いのである。
よし、タンシチューにしてみよう。
きたきた、タンシチュー。
ここではやはり、タンシチューは初めて。
同じことだが、ここのデミグラスソースを、こうして
メインに食べるのは初めてかもしれない。
ここではポークカツなどにはかかっているのは食べたことがあるが、
メインではない。
ここのはこういうものなのであろうが意外に、苦味が強い。
デミグラスソースといえば、根岸の [香味屋]
のものが好きで、香味屋のものは苦味が少なく、
ご飯にとても合う。
ただ、柔らかく煮込まれた牛タンの料理とすれば、うまい。
タンがこれだけ大きいと、タンを食べているという実感が大いにある。
付け合せの野菜だが、にんじんのグラッセ。
これはけっこう甘目の味付けで、うまい。
十二分に満足。
ご馳走様でした。
銀座線日本橋から帰宅。
たいめいけん
中央区日本橋1-12-10
03−3271−2463
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