断腸亭料理日記2011

茗荷谷・四川料理・木蘭

12月22日(金)昼

さて。

金曜日。

今日はAM、小石川のお得意先。
昼飯はこの界隈で食べようと考えた。

小石川、茗荷谷界隈、というのは、
4〜5年前にはちょくちょくきていたのだが、
ちょいと、ご無沙汰であった。

小石川というのは、文教地区、あるいは、
閑静な山手の高級住宅地、であろうか。

そんなせいもあってか、お洒落なイタリアンなどもある。

この暮にきて、一人でイタリアンでランチ、
というのも、気分ではない。

通りかかった茗荷谷駅手前の王将で餃子でも食おうか、
などとも思ったが、それならば、と、四川料理の
店を思い出した。

駅前の路地に面した二階。
木蘭、という店だ。
以前にきてから随分時間が経っているので、
やっているかと心配になったが、やっているようだ。
11時半、少し早いか。

駅前のコーヒー店に入って、一服。
時間調整。

10分ほどで出て、店の下へくると、
もうお客が入っているのが、見える。

OK、入ろう。

ランチメニューもある。

が、やはり、四川の店、麻婆豆腐にしよう。
メニューを見ると、麻婆豆腐は二品ある。

辛味をおさえた普通のものと、
四川風本格のもの。

そういわれれば、本格、に、したくなるのは、
人情、というもの。

頼む。

席に座ってすぐは、時間が早く、まだパラパラと
しか埋まっていなかったが、あっという間に、
一杯。

近所のサラリーマン、OLのお昼であろう。
やはり、人気のよう、で、ある。

きたきた。


ご飯とスープに、搾菜。

麻婆豆腐を食べる。

辛い。

そして、こくがある。
花椒も効いている。
家で使っているものよりも、香りが強いようでもある。

そして、このこくはなんであろうか。
よくわからないが、色んなものが入っているのであろう。

私は、自分でも麻婆豆腐は作るのだが、
やはり、むずかしい。

毎度書いているのだが、これが麻婆豆腐である、
と、いう味が決まっていないということ。

給食で出てきたものや、丸美屋の麻婆豆腐の素の味
もあれば、今日のような、四川料理店の本格麻婆豆腐もある。

丸美屋のものなどは、一番馴染みが深い。
四川料理店のものは、本格すぎて、ついていけない
ところもある。

つまり、自分の目指すべき味、というのが、
わかりずらいのである。

ここのものは、少し香りにクセのようなものがある。
四川独特のもの、で、あろうか。

これがあまり強いとやはり、引いてしまう。

が、そこまでは強くなく、
よい塩梅。

麻婆豆腐の辛さは、豆板醤、ラー油や赤唐辛子、で
加減ができるし、花椒も入れればそれなりの
味にはなる。

結局、麻婆豆腐はそれ以外の調味料と、
スープで味は決まる。

それ以外といえば、甘くなるのがいやで
私は最近は入れないが、甜麺醤
それから、八丁味噌で代用する、豆チ。

甜麺醤や豆チをやはり使った方が、よいのか。

など、考えつつ、、、食べる。

いや〜、しかし、辛い。

汗がドクドク、出てくる。

真冬の汗は、後で、寒くなるか。

しかし、最近は寒くて、あまり動かないように、
などと考えて、汗をかくことが少なく、代謝が落ちている。
このくらいの刺激はあった方がよいであろう。

うまかった。

またこよう。


ぐるなび







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