断腸亭料理日記2011

すみいか

4月17日(日)夜

さて。

日曜日。

今日は朝から、家で、仕事。

2時頃、なんとか目処を付けて、腹も減ったので、
出ることにする。

昨日も『講座』で町歩きをしていると、
最高気温は24℃で、着ていた着物のせいもあり、
汗ばむくらい、で、あった。

自転車で出ると、昨日よりも少し爽やか。

方向は、アメ横方面。
第一の目的は、ユニクロで、ちょいと買い物。
ABAB(アブアブ)のビル。

ABABはティーンの女の子であふれている。
ユニクロも大混雑。

目的のものだけ買って、すぐに出てくる。

ここから、いつものアメ横の魚やを、
のぞいてみる。

今日は、なにがあるか、な?
すぐに目に付いたのは、すみいか。
下足も入れると30cm近くはあろうか、大きなもの。
千葉、と、してある。
東京湾産であろうか。

いか、というのは、1年しか生きない、と聞いているが、
お盆頃に、新いか、として生まれ、1年もたたずに、
この大きさになるのは、すごいことである。

だが、すみいかは、この時期はもう、江戸前の鮨やでは、
使わなくなる頃、でもある。

ともあれ。

これが二杯で、500円。
刺身なのか、天ぷらなのか。
10cmの普通のサイズのものならば、どちらでも
いける。
まあ、これはどんなものか、わからぬが、
買ってみようか。

上野藪にでも寄って、せいろでも手繰って
いこうかとも思っていたが、やめて、
天ぷら用の、大根だけを買って、帰宅。

さっそく、いかを出してみる。


こんな感じ。

まったくもって、でかい。
すみいかという名前で、こんな大きなものを
見たのは初めて、で、ある。

しかしまあ、さばくのは、小さなすみいかと
かわりはなかろう。

包丁で甲の表面の皮に切れ目のきっかけをつけて、
軟骨、というのか、先のとんがった、
楕円形の甲を取る。

そうすると、中のはらわたと、下足が露出するので、
これをはずす。

はは〜。

なるほど、子持ちだ。

この季節だと、もう、そういうことなのか。

この、玉子も食べられそうなのだが、
既にはずす時に傷つけてしまい、中身が
流れ出しそう。
ボイルするのも、むずかしそうなので、あきらめる。

次に、エンペラ部分を手掛かりに、
エンペラとともに、皮をむく。

開いて、内側の皮もむかなくてはいけないが、
いつもこれはむずかしいので、むいていない。

できるだけ、包丁でこそげ取る。

もう一杯同様に、さばく。

一先ず、さばけた。

どうも、これは、刺身には向かないか。
触った感じも、堅そう、で、ある。

こうなったら、すべて、天ぷらだ。
(そう。天ぷらは、先週、三筋のみやこしで
食べたところではあるが、まあ、よいかろう。
うまいものなら、いくら食べても、よい。)

まずは、大根おろしを作っておく。

ストックしてある天ぷら油を出し、揚げ鍋に移し、
多少の予熱をしておく。

ボールに玉子冷水を作り、天ぷら粉と、
薄力粉を用意。

ある程度、油が熱くなってきたら火は止めておく。

いかを、一口に切る。

玉子冷水に、天ぷら粉から入れる。
そして、薄力粉。
今日は、天ぷら粉の量が残りわずかであったので、
1:5くらいの比率。

ここで再度、油に点火。

衣をたらし、油温をみる。
よいかな?

2切れ、3切れ、4切れ、投入。

揚げ時間は、短時間でよいのだろう。
全部入れて、30〜40秒くらいか。

網のお玉で、どんどんあげる。

いかを、さばいている間に内儀(かみ)さんが
帰宅をしたので、皿やらの準備はしてあった。

最初に揚げたもの。


揚げあがりは、まあ、そこそこよい感じか。
食べてみる。

ん?

やはり、皮が硬かった。
皮をむかなかった、内側の方であろう。

無理にでもむくか、包丁目でも入れておくべきであったか。

しかしまあ、噛み切れないほどではない。

残り全部を揚げる。

内儀さんは、そうとうな、いか好きだが、
私も、特にいかの天ぷらは、好物。

随分と量があったが、二人で、ペロッと
食べてしまった。

この季節のすみいか、そうそう薦められたものでは
ないかもしれぬが、十分、私には、うまかった
と、いえよう。







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