断腸亭料理日記2010

インドカレー・デリー・上野店

6月15日(火)夜

関東は昨日、梅雨に入った。

今日は日は出ていたが、
蒸し暑い。

これからは、こういう日が続くのであろう。

こう暑いとなる、身体をシャキっとさせるためにも、
辛いもの!。

辛いものにもいろいろあるが、気分はカレー。

辛いカレーといっても、やはりたくさんある。
上野のデリーのカシミールカレーは、ただ辛いだけでなく、
飛び切りうまい。

と、いうことで、今日は夕方から、
帰りに上野のカレーや、デリーの、カシミールカレーを食べようと、
心に決めていた。

この蒸し暑さには、あの辛さ、が、効く、
で、あろう。

仕事を終え、8時前、市谷のオフィスを出る。
牛込神楽坂から大江戸線で、上野御徒町。

地上にあがって、春日通り沿いに湯島方向へ。

春日通りの右側。

この界隈のカレーやでは老舗といってよいだろう。
創業は昭和31年、今のこの場所で、という。

なん度か書いているが、上野御徒町界隈は、
カレー、あるいは、インド料理密集地、で、ある。

上野御徒町界隈は、戦後の闇市にさかのぼるというが、
宝石関係の小売から卸の店が、集まっている。

インドというのは、歴史的に宝石が多く産出したことから、
宝石加工産業が生まれ、さらには、伝統的に
世界的な宝石流通をも担ってきた。

そんな関係で、上野御徒町界隈には、インドからきた
人々の店も多く、むろん、かの国の人々も多い。

と、なると、インド料理のレストランも昔から多い、
と、いうことになる。

今、このデリーは、私はいったことはないが、
銀座、六本木ミッドタウンにも店を出している。

上野の店は、狭く、細長い店で
カウンターと小さなテーブル1〜2だけなのだが
今でも、ここが本店のようである。

8時すぎ、到着。
ここのラストオーダーは、9時半。
この時間でも、店はほぼ満席。

あいていた、カウンターの中ほどの椅子にかける。

むろん、注文は辛い、カシミールカレーなのだが、
ビールとタンドリーチキンのついたセットを頼む。

ビールがきて、
タンドリーチキン。


チキンを食べながら、生ビール。
蒸し暑かったので、なにより、で、ある。

ビールを呑み終わらぬ、タンドリーチキンを
食べ終わらぬうちに、カシミールカレーもくる。


が、カレーは、呑み終わり、食べ終わるまで、おあずけ。

カシミールカレー。


カウンターに置いてある、玉ねぎとレッドペッパーを
和えた、辛いピクルス。それから、きゅうりのピクルスを
ライスの皿にのせ、食べ始める。

カシミールカレーは色の黒いのだが、
この黒いのと、辛さは、あまり関係はなかろう。

右手でスプーンにご飯を取り、
左手で、黒いソースをお玉のスプーンで取り、
ご飯をのせたスプーンにかける。

もちろん、決められているわけではないが、
こうして、一口ずつ、ソースをかけ、口に入れる。

一口、二口目。
瞬く間に、顔中から、汗が噴き出してくる。

飛び切りに辛いが、これがうまい。

辛い、うまい。

辛い、うまい。

辛い、うまい。


食べ終わり、勘定をして、出る。

大汗をかいて、気分爽快、で、ある。





デリー






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