断腸亭料理日記2010

鮨・新ばし・しみづ

1月19日(火)夜

鮨が食いたくなった。

やっぱり、新橋のしみづ、がよいだろう。
外出先からまわることにする。
TELを入れて、6時半。

6時半、と、いうのは、指定されたのだが、
きてみると、既に一回転しているようである。
あいかわらずの、人気。

カウンター、奥へ。

ひとまずは、やっぱり、ビール。

お通しは、菜花の辛子じょうゆ。

にぎりますか、なにか切りますか?
と、親方。

今日は、少しゆっくり、おまかせで、つまみをもらおう。

最初は、鯛、2〜3切れ。

それから、たこ。

美家古、鶴八の流れ、
ここのたこは、本当に、うまい。

このあたりで、ビールから冷(ひや)酒に。

次に出たのが、平貝を炙ったもの。
さいころ状に切って、置かれた。

驚くほど、噛みごたえが、ある。

親方が、他の人に説明していたのを聞くと、
にぎりなどにする場合は貝柱の繊維と垂直方向に
切るのだが、焼いてつまみにする場合は、歯応えを
出した方がうまいだろうと、繊維と同方向に長く切って
みた、とのこと。

次は、白子ぽん酢。
鱈の白子。

驚いたのは、白子が温かいこと。
普通、白子ぽん酢の白子は冷たい。
湯通しをした、温かいまま出している。
この温かいのが、うまい。
また、ぽん酢しょうゆ味が、濃厚。

このあたりで、にぎってもらう。

白身、から。
かんぱち。平目は、生と昆布〆があるが、
昆布〆を。

かんぱちは、意外にさっぱり。
かんぱちの旬は秋口、と、いわれているが、
そのせいか。

酒は呑み終え、お茶に。

次は光りもの。
鯖、小肌、春子、さより、とあるが、
さよりを抜いて、三種。

いつも思うが、ここの光りものは、やはり、
流れを汲んでか、強め〆ている。それが、赤酢の濃い味の
酢飯と合わせて、堪えられないうまさ、で、ある。

どんどん、口に入れる。

すみいか、中トロ。

すみいか、もうまいが、
ここの、まぐろは、やっぱりピカイチ。
とても柔らかいし、香りもよい。

頼んでおいた、海老。
いつも通り、よい音を出して、トンと、包丁で
にぎりを半分に切り、出される。
みずみずしく、あまい。

最後は、蛤、穴子。

穴子もいつものように、半分に切って、
塩とたれで。

うまかった、うまかった。

しかし、ずいぶん食べてしまった。
腹一杯。

勘定は、つまみをおまかせにしたので、
16500円。


銀座線で、帰宅。




TEL:03-3591-5763
住所:東京都港区新橋2丁目15−13





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