断腸亭料理日記2008
9月6日(土)
さて、土曜日。
なにを食おうか考える。
冷蔵庫に、冷や飯が残っているのだが、
これをなんとか処理しなくてはならない。
普段であれば、チャーハンだったり、
チキンライス、なのであるが、ちょっと今日は、
考えてみた。
どうせなら、ドバイでよく出てきた、
あちら風の炊き込みご飯、風、のものにしてみよう。
こんなやつである。スパイスの利いた炊き込みご飯。
Biryani、ビリヤニ、ビリヤーニ。
今は、アラブというよりは、インド料理、というような
ポジションにあるようだが、やはり広く、インドから、中央アジア、
アラブ、トルコ、ギリシャ、イタリア、等々、地中海地方。
Biryani(ビリヤニ)の、B、を、P、にかえれば、
Pilaf(ピラフ)と、なんとなく、語感が遠くはなさそうである。
ひょっとすると、起源は同じかもしれない。
ともあれ、ちょっとレシピを調べてみた。
多くは、インド系、で、ある。
鶏肉にヨーグルトをベースにした、たれに漬け込んで、
米とともに、炊き上げる。
そんな感じ、のようである。
冷飯にこれをアレンジしてみよう。
肉と、スパイスで、なかったもの、
キャラウェイシードを買いに出る。
ちょっと前から、気が付いていたのだが、
蔵前にインド食材店ができていた。
ここへいってみようか。
http://nttbj.itp.ne.jp/0358226655/index.html
きてみると、インドの女性が一人で店番をしている。
(ちょっと、へんな感じ、ではあるが。)
キャラウェイシードはすぐに見つかる。
他にも、スパイスやらなにやら、あちら系のものを
たくさん置いている。
見ていくと、例の、ひよこ豆、が、あった。
ホンモスを作ってみようか。
袋入りの乾燥ものに、水煮の缶詰もある。
両方買う。ついでに、ギーもある。安いので、これも。
それから、スーパーヤマザキで、鶏肉、ヨーグルト。
帰宅。
鶏肉を小さく切る。
ヨーグルト、おろした、にんにく、しょうが
塩、キャラウェイシード、クミン、カレー粉。
こんなところを混ぜて、鶏肉に絡めておく。
この間に、ホンモス。
乾燥豆を煮るには時間がかかるので、まずは、
水煮を使ってみよう。
ペーストであるから、ようは、裏漉せばよいのだろう。
ちょっと温めた方が、潰しやすかろう。
一缶分、軽くレンジをかけて、裏漉し器で、潰す。
やってみると、これが思いがけず、たいへんである。
豆の皮が邪魔をする。
汗だくになって、裏漉し完了。
ただ裏漉しただけでは、堅めである。
水で少し、のばし、おろしたにんにく、オリーブオイル、
レモン汁(ポッカレモン)、塩。
これに白胡麻ペースト(芝麻醤)を少し。
それぞれ、味をみながら、混ぜ込む。
なんとなく、それらしい、味になってきた。
アラブ風に少し、形を付けて、真ん中を凹ませ、
オリーブオイルを入れる。
さて、ビリヤニ風のもの。
たれに漬けておいた、鶏肉。
本当は、これを米とともに炊くようである。
煮込めばよいであろう。
玉ねぎをみじん切りし、これを買ってきたギーで炒める。
ここに、たれごと鶏肉を入れ、これだけでは、
焦げ付きそうなので、水を少し加え、煮込む。
鶏肉に、火が通ったら、冷飯を入れる。
コリアンダー、クミン、ともに粉、を少々。
よく混ぜる。
おっと、水分が多かった。
おじや、の、ようになってきた。
まあ、もともと、日本の米であるから、こんなもの
かもしれない。
味見。
ちょっとスパイスの利いた
リゾット、という感じ、で、ある。
よいかもしれない。盛り付ける。
ビリヤニ、とは、似ても似つかぬものだが、
なかなか、うまい。
スパイス入り、ヨーグルト風味の
チキンリゾット、そんな感じ、で、ある。
ホンモスは、それなりの味になった。
これは、なめているだけでも、うまい。
午後、乾燥のひよこ豆も、水に浸し、
深夜、圧力鍋で、茹でてみた。
しかし、量の目安がわからず、
かなり、多量にできてしまった。
ハテハテ、どうしたものか。
これを全部、裏漉すのは、、、。
まあ、内儀(かみ)さんは、
このひよこ豆、そのものも、ホンモスも
かなり、好き、のようだ。
あとは任せよう、か。
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