断腸亭料理日記2008

煮込み

12月3日(水)夜

月火と、出張。

今日は、9時帰宅。

煮込みが食べたかった。
いわゆる、モツ煮込み。

このところ、寒くなっていたからだろうか。
先週は、実は、森下のやきとん、山利喜へ行ったのだが、
例によって、長い列であきらめたりしていたのである。

遅い帰宅であるが、圧力鍋ならば、なんとかなるであろう。
ハナマサで、やわらかモツ、なるものを買ってきた。
牛の白モツ。

一緒に、こんにゃくも買ってきた。

他には、にんじん、などもよいのだが、
まあ、今日はよいだろう。

作る。

こんにゃくと、もつを洗う。

にんにくをふたかけらほどスライス。
しょうがもスライス。

圧力鍋に水、日本酒、赤ワイン、砂糖、
赤味噌(八丁味噌)と、信州味噌。

赤ワインを入れるのがポイント。
これは、実は、その森下・山利喜のレシピを参考にしている。
(山利喜は実際はポートワイン。)

モツを入れる。
こんにゃくは、手でちぎって入れる。
それから、にんにくとしょうが、全部入れる。

最後に、ローリエ数枚。
ふたをして、加熱、加圧。
圧が上がってから、弱火。

これで、10分。
火を止めて、放置。

圧が完全に下がるまで待った方がよいのだが、
内儀(かみ)さんも早く食べたいようなので、
放置後30分、蒸気抜きから、念のため、蒸気を抜いて、
ふたを開ける。
(これをやらず、圧が高いままだと、ふたを開けたとたん、
大爆発、吹きこぼれ、ということになる。)

味見。

煮込みのつゆの味のポイントは濃い、ということである。
この濃さは、実は、しょうゆや、味噌ではなく、
砂糖の甘み、であることが多い。

やはり、少し薄い。
砂糖と、信州味噌を加え、少し煮込む。

OK。いいだろう。

ねぎをみじん切りし、盛り付け。

レンジで酒の燗も付ける。

食べる。

40分程度で完成。
こんな短時間でも、やわらかモツなので、かたさは問題ない。
味の染み込み具合はやはり、今一つ、ではあるが、
十分に、煮込み、にはなっている。

さて。
翌、夜。

疲れて、市谷からタクシーで帰ってきてしまった。
10時前なら、2000円かからないで、帰ってこれる。

今日は、昨日の煮込みに、豆腐を入れて食べようと
考えてきた。
やっぱり、ハナマサで木綿を二丁買い、帰宅。

と、昨日の圧力鍋がない。
内儀さんに片付けられてしまったようである。

冷蔵庫を開けると、プラスチックの容器に入れてあるのだが、
ふたを開けてみると、つゆが随分と捨てられている。

折角、味の染みたモツと、昨日のつゆに豆腐を入れて、
煮込めばうまいだろう、と、考えて帰ってきたのに、で、ある。

と、この時、ちょうど内儀さんが帰ってきた。
捨てたのか、と聞くと、入りきらなかったから、などと
いっている。

煮込みは、つゆが、すべて。
なにを考えているのか、まったくもって、
ひどいことをしてくれたもの、で、ある。

仕方がないので、圧力鍋に戻し、再度、赤ワイン、
信州味噌、しょうゆ、砂糖を加え、つゆを増やす。
また、にんにくスライスも加え、一度煮立てる。

豆腐は一丁を1/4に切って、入れ、煮込む。
むろん圧はかけない。

ある程度煮込めばよいだろう。


これは、さらに翌日。
金曜夜。豆腐もよく煮込まれ、よい味になっている。
うまい。

このあと、土曜日、さらにゆで玉子なんぞも入れて、
煮込んでみた。

山利喜では、玉子入り、さらに、ガーリックトーストを
つけて食べる。

ガーリックトーストもやってみようか。






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