断腸亭料理日記２００7

浅草・洋食・ヨシカミ

9月10日（月）夜

さて、ヨシカミ、で、ある。

日曜日、朝、チキンライスが食べたかったのであるが、
食べられなかった、ということは書いたわけである。

２０時前、オフィスを出て、牛込神楽坂の駅に向かいながら、
今日はなにを食おうかと考えていたら、チキンライス、
そして、ヨシカミに行こう、と、思いついたわけである。

大江戸線新御徒町駅で、ＴＸに乗り換える。
ＴＸのホームは大江戸線のホームよりもさらに地下深くにある。
どうも、いつものことであるが、一駅乗るだけなのに、
こんなにも深く潜るのが、大そうな感じがする。

ＴＸ浅草駅。
ここも、地上に出るまで、だいぶ長いのだが、
ここは、エスカレーターの壁などに、浅草縁の人や情景が
イラストなどで描かれており、比較的退屈はしない。

出口は、六区の浅草演芸ホールのそばにある。
ロックスやヨシカミへ行くにはここが最短。

２０時半頃到着。
浅草は全般的に、夜が早いが、ヨシカミは
遅いのが、よい。（PM10:00LO）

土日の昼間などは行列になる。
ウイークデーのこんな時間であれば、すいていてよい。

カウンターに案内される。
入り口に近い角。

カウンターの中は、調理場。
中の、お兄さんが、すっと、メニューと水の入ったグラスを
目の前に置く。

まずは、ビールを頼む。

一応、メニューは開くが、注文はほぼ、決まっている。
今日はコンビネーションサラダと、
むろん、お決まりのチキンライス。

ビールは、スーパードライ。
揚げ餅のお通しが出てくる。

筆者が座った、入り口に近いカウンターは、
ちょうど、サラダを作るお兄さんの前。

コンビネーションサラダを作る一部始終が見える、
と、いうわけである。

サラダの中身の中心であるレタスなどをザクザクと
包丁で切る。（手でちぎるのではない。）
トマトを切り皮をとる。

レタスは、ボールに入れマヨネーズを加え、
ボールを、カッカッ、と振りながらリズミカルに混ぜる。

器にきれいに盛り付け、出来上がり。

ヨシカミの皿には、どれも店の名前と、
「うますぎて申し訳ないス！」のコックのキャラクターが
入っている。サラダ用は、薄い緑色である。

先に書いたように、中のレタスなどに、丹念にマヨネーズが
あらかじめ、絡ませてあるが、さらに上のホワイトアスパラにも
たっぷりマヨネーズがかかっている。
これが、なにか、よい感じなのである。

このマヨネーズも自家製なのであろう。
たくさんかかっているが、酸っぱすぎたり、
くどかったりはしない。

ビールを呑みながら、サラダを食う。

食っていると、お楽しみのチキンライスもくる。

これである。
濃い味の、チキンライス。

うまい、うまい。

ヨシカミへきたのは、久しぶりだったのであろうか。
この日記の過去の記事を見返すと、昨年の暮れであったが、
そんなにもきていなかったのか。
きても書いていなかったのか。

チキンライスなど、むろん家庭でもできるが、
拙亭など、週に一度飯を炊くかどうかなので、
折りよく、冷や飯がある、というのは、なかなか
なかったりする。
また、やはりここのは味が違う。

そしてなにより、ここの雰囲気が好きなのである。
コックのお兄さんのキビキビした動きを見るのは
気持ちがいい。

国際通りまで出て、帰りはタクシーで。

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