断腸亭料理日記2007

合羽橋・太助寿司

10月21日(日)夜

ちょっと、間があいてしまったが、合羽橋、太助寿司、で、ある。
(8月に2回行っている。特段の理由があったわけではないが、
9月には足を運ばなかった。)

今日は、内儀(かみ)さんは出掛けているので、一人。
太助寿司には、午後、一応、今夜行きます、と、TELは入れておく。

18時前、徒歩で出る。

着くと、親方が、そろそろメール入れようかと思っていたんだよぉ、
という。

カウンターに座る。
今日も、予約でカウンターは一杯のようである。

まず、ビール。
お通し。


季節の松茸。

続いて、刺身。


今日の白身は、肝ののった、かわはぎ。
芽ねぎを巻いて、食う。
肝がこってりとし、うまい。

それから、三陸のもどり鰹。脂はあるが、くどくはなく、
よい脂、と、いうのであろう。

それから、たこ。

珍しく、つまみが、二回戦。
牡蠣と、たらばがに。


牡蠣は釧路、昆布森。
上品な牡蠣である。


焼きタラバ。
蟹は実のところ、普段あまり食べないのだが、
これはうまい。
むろん国産の生。焼いてあるせいかもしれぬが、
なにか、とうもろこしのような、香ばしくあまい味がする。

柚子とわさびの香りの利いた、べったら漬けがでて、
にぎり。

中トロから。


大間。

このところ、大間のものは、値が上がっているという。

文句なく、うまい。

うに。


下に酢飯、小鉢に入って、出てきた。
利尻のものは既に終わり、北海道浜中のものらしいが、馬糞だという。
十分に、うまい。

白いか。


山口。あまみ、うまみ、ねっとりした食感、
どれも、鮨ねたのいかとして、最高のランクではなかろうか。

小肌。


三河湾。
新子、とはいえなかろうが、小ぶりで、小肌らしい
キリッとした味、で、ある。

鯵。


東京湾、内湾、だという。江戸前といってよいのだろう。
鯵の江戸前、と、いうのは、めずらしい。

また、その味が珍しい。
うまみはあるが、なまぐさ味は限りなく、少ない。
関鯵などにも、近いのかも知れぬが、あちらはもう少し身がしまっている。
こんな鯵があるのか、と、いうのが正直な印象、で、ある。
ともあれ、うまい。

みる貝。


貝も、もうそろそろ、終わりであるという。
味は十分うまいが、春から夏に比べると、大きさも太り方もちょっと
見劣りがするようになってきた。

次、煮蛤。
ニハマ、で、ある。
これは太助では比較的珍しいといえよう。


味もうまいが、それにしても、かなりでかい。
鹿島あたりといっていた。

最後に、穴子。


太助は、熊笹の上で炙る。
今日のものは、にぎってもまだ、脂がジュウジュウと跳ねている。
まさに、脂ののりきった、穴子。
格別である。

鮨やのねた、というのは、やはり春先から夏、秋口までが
最もうまいものがある、と、親方はいつもいう。
春先からは、貝類、夏に向かって鰹、穴子なども脂がのってくる。
真夏には、利尻の馬糞うに、秋刀魚が出始め、新子、新いか、、、。
この季節には、うまいものに事欠かない。
逆に、また、真冬になれば、違う展開が出てくる。
秋は、ちょうど、端境期ということになるのかもしれない。

しかし、それでも、今日は、十二分にうまかった。


(勘定は、牡蠣と蟹が加わり、14000円ほど。)


合羽橋・太助寿司

電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6


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