断腸亭料理日記2007
5月13日(日)第二食
さて、昨日に引続き、鯵、で、ある。
押し寿司。
まずは、飯を炊く。
このところ、吉兆流(?)の飯の炊き方、に、凝(こ)っていた。
これのポイントは、よく浸水させることと、
蒸らさぬことであった。
酢飯にするのに、蒸らさないのは、いけなかろうが、
よく浸水させる、は、やってみよう。
筆者どうも、酢飯も今まで、今ひとつうまくできていなかった。
二合、研がずに洗うだけ。
そのまま、ざるに上げて、1時間以上置いておく。
鯵は残り二匹、三枚におろし、両面に軽く塩をし、
ざる(金属の網のようなもの)に置いておく。
これは、二時間以上。
〆具合を上げたければ、塩の量と置く時間で調整、である。
今日は、中間くらい、を目標とする。
ざるに上げておいた、米を浸水。
これは、2時間以上。
2時間たった鯵は、一度水で洗い、ペーパータオルでよく水気を取る。
皮を引く。
頭の方から、一気に、なのだが、
薄くなった腹側の身が、皮と一緒に取れてしまいやすいので、
腹側は慎重に取る。
パッドに酢、塩、ほんの少しの砂糖と、しょうゆを入れ、
鯵を入れ、上からペーパータオルをかけておく。
(かけて、浸しておく、といったほうがよいかもしれない。
意図は、まるまる使っていない酢の量なので、表面も漬けた状態に
しておくためである。)
ここから一時間ほど。
炊飯器も、かためモードで炊きはじめる。
飯が炊けたら、一応、10分ほど蒸らす。
すし酢を作る。
これも、酢に塩、ほんの少しのしょうゆと、砂糖。
ボールに飯を半分ほど入れ、換気扇の下で、すし酢をかけながら
しゃもじで、混ぜる。
そういえば、鮨屋では、酢飯を作ることを、
シャリを切る、などという言い方をしていた。
文字通り、切るように、混ぜる。
本当は、プラスチックのボールなどではなく、木の、いわゆる飯台が
ベストなのであろうが、買おう買おうと思いつつ、いまだにボールで
やっている。
今まで、どうも、ベチャっとした酢飯になっていたのだが、
浸水時間がものをいったのか、今日はなかなか、きれいな酢飯ができた。
押し寿司の型を用意。
ラップを内側に敷く。
底に、鯵を4枚並べ、手を水で濡らし、酢飯を詰めていく。
一合ぐらいでちょうどよい。
ふたをし、押し、しばらく置いておく。
馴染んだら、出し、蒸れないように、一度ラップをはずし、
軽くかけるようにしておく。
さて、ちょっと、出たついでに安かったので、
買ってきた、わけぎ。
ぬたを作ろう。
なんにもなし、ねぎのみ。
文字通り、ねぎぬた。
万能ねぎほど細くないので、根元の太い部分などは、半分に切る。
青い部分や、細い部分はそのまま。
湯を沸かし、太い部分は、湯に入れ、30秒ちょい。
青い部分は、ざるに用意し、ここに煮立った湯をかける。
すぐに冷水に、晒し、水を切っておく。
酢味噌を作る。
今日は、八丁味噌と、西京味噌の合わせにしてみる。
ねぎだけ、であれば、ちょっと、濃い感じの味が雰囲気である。
砂糖を足し、酢で伸ばす。
ねぎは、ペーパータオルでよく水気をふき取り、盛り付け。
押し寿司。包丁を濡らし、三切れほど切り、盛り付け。
ビール、で、ある。
鯵の〆加減は、半分ほど酢が入った感じ。
まあまあではなかろうか。
内儀(かみ)さんに食わせたら、なまぐさい、といわれたが、
青魚である。少しぐらい、なまぐさい方が、うまい、であろう。
酢で完全に中まで白くなっているのも、好みではない。
ぬたも、うまい。
初夏らしいつまみ、で、なかなか満足で、ある。
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