雪である。
初雪。
だが、1時間程度で、みぞれから、雨に。
しかし、寒い。
寒がりなのか、なにか、外を歩いているだけで、
寒さで、かき氷を食べたように、頭が痛くなる。
夕方、帰社。
9時、会社を出る。
雨だが、まだ寒い。
なにを、食べよう。
もちろん、温かいもの。
鶏と大根の鍋が、いい。
これは、もともと、池波正太郎「仕掛人・藤枝梅安」がもとである。
基本は、出汁のみで、茹でた大根を、しょうゆだけをかけて食べる。
大根のうまさを味わう、鍋である。
池波先生は、この作品を書いていた頃、凝っていた食べ物のようである。
池波先生によると、出汁は、昆布が基本だが、
鶏でもいい。
具も、大根のみが基本だが、
入れるとすると、、油揚げ、あさり、鶏。
ただし、1品のみ。
いろいろ、試したが、筆者は、鶏が気に入った。
大根を買って、帰宅。
例によって、雑煮用の鶏がまだ、凍っているので、(1.5kgぐらいあったようである。)
解凍。
皮だけを取り、土鍋に小さめに切った大根と共に入れ、
出汁を取りながら、茹でる。
20分程度で柔らかくなる。
その間に、火鉢に火を入れ、鉄瓶を温める。
大根に竹串を指刺し、煮えたのを確認。
皮からは、脂と出汁が出ている。
残っている、鶏肉を入れ、火を通す。
土鍋を持って、座敷へ。
土鍋は、お膳に置き、火鉢の鉄瓶では、燗をつける。
これが、長火鉢(よく、時代劇に出てくる、木製の長方形のもの)であれば、
鍋をしながら、燗もつけられる。
いつかは、欲しいものの、一つである。
作法通り、大根と、鶏にしょうゆをたらして、食べる。
燗酒。
出汁は最後に、れんげで取って、飲み干す。
まったく、温まる、食事である。
※平均点 2.583 合計 36人