断腸亭料理日記2005

神楽坂・路麺・梅田

10月27日(木)昼

朝から冷たい雨が降っていた。
午前中、昼、なにを食べようか、考えていると、
「鍋焼きうどん」で、あった。

薄ら寒い日には、鍋焼き、で、ある。

鍋焼きうどん、というと、なぜか、神楽坂・梅田、で、ある。
この2月にも、鍋焼きを、食べに行っている。

梅田は、むろんのこと、鍋焼きうどん屋では、ない。
自家製麺の、優秀な路麺店である。
生そば茹で立て。天ぷらも各種ある。

そして、最近改装をした、との情報もあった。

雨の中、筆者のオフィスがある、牛込某所から、歩いていくのは
骨が折れる、、と、考えていたのである。

と、昼前、一転、日が出てきた。
これならよい。
テクテク歩いて、いこう。

オフィスの若いのも、行きたいというので、
二人で、テクテク歩く。
住宅地を抜けて、神楽坂。

店に着くと、なるほど、少し、変わっている。
調理場側と、壁側と2ヶ所カウンターがあったが、
壁側が取り払われ、テーブル席が、できている。
また、路麺の証(あかし)の一つでもある、
食券の券売機もなくなっている。
段々、路麺、というよりは、普通のそば屋、
に近くなっているような、、。

そして、最も大きな変化、かも知れぬが、
一人、女性が、増えたこと。
ご主人と、お母さん、の二人であったのが、
三人、で、ある。

千束ねぎどんにしても、田端・かしやま
にしても、個性のある路麺、優秀な路麺は、みな、
お店の方も、個性が、あるような気がする。

考えてみれば、至極、あたり前のことである。
ほとんどが、限りなく、個人経営に近いのであろうし、
だからこそ、主張があって、よいものをお客に食べさせよう、
という、気持ちがこもっており、それぞれの人柄が
一杯のそばに、出てくるのであろう。
そして、客である我々も、お店の方に興味が行き、
この人とこの人は、親子なのか?
夫婦なのか?、、などなど、どうでもよいことが
気になってしまうのである。
ちなみに、新登場の女性は、とても、おだやかそうな
ほわっと、した感じの方である。


さて、注文。

気が付くと、日が出てきたところを、歩いたため、
けっこう、暖かくなっている。
なにか、鍋焼き、の気分が、薄らいでいる。

しかし、ここで、ひよってはいけない。
あくまで、“初一念”を通そう。
(それほどのことでもなが、、。)

鍋焼きは、取り立てて、変わっていない。
(というよりは、はっきりした記憶はないが、
以前からあるメニューは、ほとんど変わっていないのでは
ないかと思われる。若干、夜のつまみ系メニューが増えているのか、、?。)

フーフーいいながら、食べる、鍋焼きは、うまい。

半熟になった玉子が、つゆに絡む。
海老天の衣が、ほぐれて、つゆにただよう。
これが、鍋焼き、で、ある。
うまい。


HPがあったのですね。




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