午後より、久しぶりに新宿方面に行く機会があった。
新宿もいわゆる、新田裏。
ここには、以前名古屋へ転勤になる前、
担当していた、得意先がある。
小松庵は、そのころ、よく行った蕎麦屋。
ここの、合鴨せいろである。
昨日、呑み過ぎたせいもあり、
何を食べよう?と考えると、真っ先にこれが思い浮かんだ。
場所は、明治通りから、日清食品の脇の道を、抜弁天方面へ入ったところ。
今、この道は、文化センター通りという、らしい。
以前、都電が走っていた道である。
飯田橋から新宿方面へ行く路線が、抜弁天から坂を降り、
この新田裏から、ゴールデン街の脇を抜け、
区役所通りと靖国通りの交叉点に出ていた。
この、区役所通り付近は、狭い遊歩道になっている。
こんなところを走っていたとは思えない狭さである。
ともかく。
鴨せいろである。
鴨せいろ自体、どこの蕎麦屋にも必ずある、というメニューではない。
また、以前に、上野藪で失敗したこともあった。
この、新田裏の小松庵のものは、いい。
久しぶりに、入ると、錯覚ではあるが、なにか、店が狭くなったような感じがした。
子供のころに、育った街に久しぶりで行くと、妙に、小さく感じるようなものであろうか。
小ぶりの丼に、鴨とねぎを、そばつゆで煮込んで三つ葉が散らしてある。
おろししょうがが添えてあり、これを好みでつゆに入れ、
せいろのそばをつけて食べる。
鴨の脂と出汁がつゆにたっぷりと出ている。
そばをつゆにつけながら、鴨肉やねぎをつまむ。
以前には、小ぶりのざるに、2枚でてきたが、
今日は、普通の、もり、のざるであった。
また、ここのそばは白っぽく、細切りの上品な感じのものである。
瞬く間に、食べ終わってしまった。
うまかった。
大盛にしてもらえばよかった。
真夏にも、真冬にも、いい。
元気が出るメニューである。
※平均点 2.467 合計 30人