断腸亭料理日記

銀座エスペロ・銀座3丁目

6月21日(月)
AM。
昨日仕上げた、提案書のプレゼンテーションで、岡崎(愛知県)の得意先へ。
(これは、また別に書こうと思う)

その足で、15:00静岡へ。
ここでも、一つ、プレゼンをこなし、このまま、帰京。

明日、落語教室のための、休暇をとっての帰京である。

18:30、東京駅で、妻と待ち合わせ。

さて、今日は、かねてより、行きたかった
パエリアの巨匠のいる、スペインレストラン「銀座エスペロ」銀座三丁目である。

「エスペロ」は銀座5丁目みゆき通りに本店があり、
今回の「パエリア」はこちらではなく、三丁目。
(ちょうど、かの、池波先生御用達の洋食屋「煉瓦亭」の斜向かい。2F。)

そもそも、ここは、少し前のTBS「チューボーですよ」で取上げられていた。

シェフはスペインで行われた「パエリアコンクール」で堂々の2位になった、という。

「パエリア(ジャ)コース」\4,000と、赤ワインハーフボトルを頼む。

サービスする、ギャルソンというのか、ソムリエというのか、の
サービスもなかなかに、きちんとしている。
ワインもうまい。

前菜:トマトとアンチョビのサラダ
パン:パンとマッシュルームのガーリックソテー
(ちぎったパンを竹串にさして、ガーリックソースをつけて食べる。)
肉料理:若鶏のソテー(これも、ソースがうまい。)

さて、いよいよ、お待ちかねの
「パエリア」である。

取り分けて、食べる

流石、である。
米が、見事に、アルデンテ、である。
抜群にうまい
ピラフでもない。おじやでもない。
これが、「パエリア」というもの、である、か。

実のところ、拙亭にはパエリア鍋が、前々からあり、
見よう見まねで、作っていた。

よく考えてみると、筆者は、外で「パエリア」を食べた機会は
数えるほどしかない。

つまり、本物の味を知らずに、作っていたのであった。

自分で作ると、
この米の仕上がり具合が非常に難しい。
おおかた、ベチャベチャの「おじや状」になる。
または、芯がまったく、取れず、ぽろぽろの、ガリガリ。

また、炊きあげる、スープ。
フュメ・ド・ポワソンというのか、魚介類のブイヨンなのである。
これがまた、うまさの一つであろう。

唸ってしまった。

コースは、デザート(数種から選択。これもうまかった。)と
エスプレッソで締めくくられる。

この、技の「パエリア」と銀座エスペロ・銀座三丁目店、
文句なく、東京で最高の店の一つである、言えよう。

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