断腸亭料理日記2024

立ち喰い鮨・浅草まぐろ人・雷門出張所

4688号

11月29日(金)第一食

さて、鮨、で、ある。
[浅草まぐろ人]。

今月は、新仲の本店へ行った。

月に二回はきたい、か。

今日はよい天気。
最高気温は、16.5℃(13時05分)。
ちょっと小春日和、という感じであろうか。

薄いコートを引っかけて、出る。

このところずっと雷門の立ち喰いは外人観光客で
一杯で、、本店だったが、今日はどうであろうか。

きてみると、意外にあいている。
ちょっと秋の観光シーズンが終わったのか。
あ、アメリカは感謝祭だ。旅行には行かないのか?。

ともあれ。

入って、カウンター中央へ。

やっぱり、もう、酒だな。

ぬる燗。

ここは一合瓶、松竹梅の豪快。
辛口、ということだが、菊正などに比べると
微妙に甘く感じる。

まずは、白身といか。

いかな、もちろん、すみいか。
だがこれ、包丁目が入っている。
すみいかというより、甲いかと言った方がよいか、
大きいのはでなかろうか。ちょっと堅め。

平目もうまい。
鯛は珍しく、皮を残したものではなく、ノーマルな刺身。

次は、毎度お馴染み。

左が、かんぱち、中、しまあじ。
光物、右、鰺。

かんぱち、しまあじは必ずある。
どちらも、養殖ができて、味が天然ものと変わらない。
うまいもんである。

鯵は、意外に大きなものか。
ものもよいよう。
うまい。

光物。

だが、見落としている、もう一品、白身(?)。
鰤(ぶり)だが、かぼすぶり。

左、小肌と右、〆鯖。

かぼすぶり、というのは、名前の通り、カボスを
食べさせて養殖したもの、大分県らしい。
うまいが、かぼすの香り、というのは、もう一つ
よくわからない。

小肌は、かなりの大型。
模様の点々もデカい。
これはもう、このしろであろう。
〆鯖はしっとり、よい〆具合。

次は、これ。

まだ光物が残っていた。
いわし。
そして、白身、ふぐ。

いわしは、この時期はそう脂はないのかもしれぬが、
それでも、光物好きの私には、十二分にうまい。

ふぐもコリコリ食感がよろしい。

そして、軍艦二品。

そろそろ季節の白子と、しらす。

この二つが、果たして酢飯の軍艦にぎりに
合っているのかはともかくとして、
どちらも大量に毎日食べるたいものではないが、
ちょいとは、食べたい。
よいもの、で、ある。

酒も終わり、お茶と味噌汁に。

味噌汁は、ここでは毎度お馴染み浅利。

そろそろ終盤。

鰹と、中とろ。

やはり、中とろ。

この店の看板。
この色つや。素晴らしい。
やはり近海ものの生であろう。
まさに、堪えられない。

そして、鰹。
今日、ここでは、おすすめ、としてあった。
先日来書いているが、今年の鰹は初夏から、
三陸ものが、脂がのっているという、珍事が
あった。
が、だが、なぜかこれは、逆にみずみずしく、初鰹、
の、よう。
不思議だが、脂の少ないみずみずしい鰹も、
むろん、うまい。

そして、最後。

これもいつも通り、鉄火巻、細巻。

やはり、これもここで食べるべきもの
であろう。
文句なくうまいまぐろ、赤味、の、鉄火巻。

うまかった、うまかかった、腹一杯。

勘定は、いつも通り、4000円台。

ご馳走様でした。

 

浅草まぐろ人

台東区雷門2-18-12
03-3847-7139

 

 

 

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