断腸亭料理日記2007
1月20日(土)夜
さて、今日は、板橋に住んでいる友人夫妻、二組と
合羽橋・太助寿司で、新年会、で、ある。
彼らは、昨年11月末の、太助寿司での落語会にも来てくれて、
旦那二人が、是非、ゆっくり太助寿司にまた来たいというので、
じゃあ、新年会でもしましょう、と、いうことになっていたのであった。
この冬は暖冬、というが、今日は、寒い。
大寒である。
この台東区、では、気が付かなかったが、
東京では、初雪、であったという。
18時半、内儀(かみ)さんと二人で、自転車で、太助寿司に向かう。
3組、6人で、カウンター、で、ある。
とりあえず、ビールで乾杯。
お通しは、あんきも。北海道余市。
刺身。
ちょっと、写真をアップにしてみた。
平目、富津竹岡。
たこ、佐島。
まぐろ。なんとまあ、贅沢に、またまた、壱岐と大間。
手前が壱岐で、奥が大間。
壱岐のきめの細かさ、大間の霜降り牛肉のようなサシのはいった表面が
おわかりになろうか。
いかは、あおりいか。葉山の生け。
平目、たこ、いかは、塩で。
どれも、一級品。
大間はもう終わりらしい。
これからは、壱岐。
見た目通り、大間はこってりとした、脂。
壱岐は、なめらかで、溶けるようなあまみ、で、ある。
蒸し物。
ゆり根まんじゅうである。
昼間、茹でて、からしマヨネーズで、食べたが、
予想通り、ここで出てきた。
今日は、うにがのっている。
中は、いつもの通り、鶏挽肉の餡。
うにがのると、随分と贅沢である。
葛餡の出汁もうまい。
次。
身の方は、あとで、握りで、ということで
金目、カマの塩焼き。
みんなで食べる。
いつもながら、パリッと、カリッと焼かれている。
みんなで、わいわいと、呑みながら、食べるのは、また、
話が弾む。
ここから、握り。
太助では珍しい、鰤(ぶり)で、ある。
本場、富山、氷見。
表面を炙って出てきた。
煮切り、も塗ってある。
実にどうも、うまい。
みる貝。
これも、軽く炙って、塩。
汐の香り、で、ある。
うに。北海道噴火湾。
むらさきうに。酢飯の上に、こて盛、で、ある。
小柱。
最近の、太助の親方のお気に入り。
北海道、厚岸。
大粒で、ぷりぷり。
鰯。瀬戸内。
このところ、鰯は、太助では、出てこなかった。
久しぶり、で、ある。
鰯、鯵が太助で出るときには、やはり、レベルが高い。
光物らしいうまみがありながら、生ぐさみはなく、
また、食感もプリプリ、で、ある。
シャコ。
このところと同様、やはり、三河湾。
これから春にかけて、もっと、あまくなる、と、いう。
小肌。
ねた箱にきれいに並べられた、小肌。
小肌というもの、やはり、昔から変わらぬ、江戸前鮨の華、で、ある。
こうして、並べられている姿も、
握られている形も、美しい。
今日は比較的浅めに〆た、と、いう。
うまい。
蒸し鮑(あわび)。
すこし久しぶりかもしれない。
蒸し鮑は、鶏皮とともに、蒸す。
柔らかく、滋味にあふれた優しい味である。
これも、江戸前の技、で、あろう。
金目、銚子。
昨年か、一昨年あたりからであろうか。
太助では、金目は銚子、に、なっている。
以前は、金目といえば、伊豆半島、相模湾であったと思う。
よい脂がこってりと、ある。
鯛、三重。
上にのっているのは、塩昆布。
ちょっと、おもしろい。
鯛も脂がのっている。
穴子、で、〆。
やはり、年始であるからか、
親方は、力が入っていた。
また、手を加えたものが多かった、ような気もする。
他、四人も、満足してもらえた、と、思われる。
これだけの人数で、太助のカウンターで、うまい魚を肴に、
わいわい呑んで、食って。
こんなのも、また、楽しいものである。
今日は大寒、春も近い。
今年もよい年にしたいもので、ある。
合羽橋・太助寿司
電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6
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