断腸亭料理日記2007

田端・路麺・かしやま、から。その3 

日暮里から

2月10日(土)第一食、田端の路麺、かしやま、から。

昨日は、日暮里駅そばまで。

*****************

さて、日暮里駅東口前。
ここは、今、再開発の真っ最中、で、ある。

ひぐらしの里再開発事業、と、いうらしい。

その昔、駅前、左手、戦後の闇市からの流れ、のような、
駄菓子の問屋さんが集まっていた一画。
都内でも有名なところであった。
筆者も、子供の頃から、何度も遊びにきていた。
現在、その駄菓子問屋は、三軒〜四軒であろうか、
尾久橋通り沿いの仮設店舗で営業しているところもあるようである。

今、三つの区画でビルが建設中。
40階、38階、25階の、住宅や、商業ビル、ということである。

そして、もう一つ、建設中のものが、
新交通システム、日暮里舎人ライナー
尾久橋通りも随分前から、工事の花盛り、である。
ここ、日暮里駅から、尾久橋通りを真っ直ぐに北上、
隅田川、荒川を越えて、足立区の舎人、まで建設中である。

どちらも平成19年度末、完成、と、いうことである。
来年三月、ということであろうか。

先の駄菓子問屋さんは、完成したビルに入るのであろうか。
日暮里も変わっていく、のであろう。

そして、駅前、右手奥に、サニーホールというホールがある。
ここは、落語会もよく開かれている。
特に、談志一門の立川流の落語会が毎月開かれているので、
筆者も通ったことがある。(むろん、客として。)

日暮里といえば、もう一つ、
谷中しょうがのことを書いておかなければいけない。

その昔(といっても、雑誌「谷根千」によれば戦後まで)
谷中生姜がこの駅のあたりで作られていたというのである。
谷中しょうがは今の地名では谷中ではなく、
日暮里で作られていたのである。

考えてみれば、(今の)谷中は、山の向こうである。
あのあたり、お寺やら墓地やら、そんなものがあるところに
生姜畑はなさそうである。

江戸の頃は日暮里(新堀)は、
もう少し、現在の西日暮里寄りで終わっており、
この駅前あたりも、広く谷中と呼ばれていたようであった。

さて、日暮里駅前を過ぎ、線路際の道を進む。

しばらくいくと右側、羽二重団子

創業文政二年、と、いう。
筆者も何回か入ったことがある。
なかなかうまい団子である。
しかし、今日は素通り。

羽二重団子の前をしばらくいくと、荒川区が終わり、
台東区に入る。根岸、で、ある。

「○○○○○

 根岸の里の侘び住まい」

上(かみ)に、なにをつけても、それらしい、俳句か、川柳のようになる、
などという、なにしおう、根岸、である。

試みに作ってみた。

 洗面器 根岸の里の侘び住まい

ちょっとおもしろい、、かな?

 初雪や 根岸の里の侘び住まい

つまらない、、

 寝正月 根岸の里の侘び住まい

あたりまえ、か、、

 牛乳瓶 根岸の里の侘び住まい


 扇風機 根岸の里の侘び住まい

??

きりがないからやめよう。

この通りには以前、音無川、という川が流れていた。
今まで触れなかったが、筆者が田端から歩いてきたルートは、
基本的には、この音無川が流れていたルートである。

正しい名前は、石神井用水。
この流れは、日暮里駅前を通り、田端を超え、
京浜東北線に沿って、上中里、王子まで。

そして、正しくは、王子を流れているのが、音無川。
音無川は、名前の通り、練馬区の石神井公園、に源を発する、
石神井川。

石神井用水は、ここ、王子で音無川から分かれて流れていた。
ここの音無川は、その昔、王子七滝などといって、
王子稲荷とともに風光明媚の地、であった。
王子の音無川本流はそのまま北東に流れ、
隅田川に注いでいる。

根岸から音無川こと、石神井用水は、今の、台東区と荒川区の境を
流れ、三ノ輪に向かう。(と、いうよりは、この流れが境になった、
と、いう方が正しかろう。)

三ノ輪から向きを変え、浄閑寺の前を通り、
山谷堀、と、名を変え、周辺の田んぼに水を落としつつ、
日本堤、吉原大門、紙洗橋、などなどをすぎ、
今戸橋を経て、隅田川に注いでいた。
(音無川は震災後、山谷堀は昭和51年に暗渠となっている。)

***********************

長くなった。
切りは、悪いが、今日はここまで。
明日も、根岸、鶯谷が、続く。


※突然、募集!!

「○○○○○
 根岸の里の侘び住まい」

の上(かみ)五文字、を募集いたします。
賞品はないかもしれませんが、傑作は、ここで発表いたします。
ふるってご応募、お待ちしております。

断腸亭

ysaka01@attglobal.net まで


(こんな企画は、いかがであろうか?)


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