断腸亭料理日記2006
10月3日(火)昼
以前に、小石川播磨坂周辺のことと、イタリアン、
タベルネッタ・アグレストのことを書いた。
このところ、この界隈の得意先へ訪問することが多くなり、
昼飯を食う機会も増えていた。
このあたり、なかなかよい店も少なくない。
この断腸亭料理日記では、以前には書いていた、いわゆる、
単なる飲食店レポート、グルメ日記を書くのはやめた。
もう少し、界隈の歴史やら、今の様子やら、人のことやら、
いわば、東京の街と人々を書くこと、に、きちんとターゲットをあてて
書くことに決めた。
前回の播磨坂のイタリアン、タベルネッタ・アグレストの回には、
この界隈の町の歴史についても少し調べて書いてみた。
今日は、先のようなスタンスとは少しずれるのであるが、
茗荷谷、小石川界隈の何軒か、まとめて書いてみたい。
(ちょっと、言い訳じみた書き方になってしまったが、
まあ、たまには、単なる案内も書きたい、ということである。)
まずは、表題のイタリアン、タンタ・ローバ。
ここは、播磨坂、前回書いた、タベルネッタ・アグレストの並び。
春日通りから坂を下ると、アグレスタの手前。ビルの一階。
ここ、イタリアンが軒を連ねている、ということになる。
店先に布製の庇が出ており、外にもテーブルが並べられている。
アグレストよりもカジュアルな感じ。
ランチ。
パスタランチが、コーヒーとドルチェ(甘味、デザート)が付いて、
¥1000。
日替わりの、黒豚バラ肉トマトソースのスパゲティー。
なかなか、食べ応えがありそうである。これをもらう。
パルメジャーノであろうか、粉チーズがワイルドに
皿からはみ出るばかりに、かけられている。
見た目の通り、味もワイルド、というのか、ずしんとした食べ応え。
味も濃く、うまい。
小洒落たイタリアンも悪くはないが、男のイタリアンは
こういうドーン、と、したものがよい。
HPによれば、ここのシェフは北イタリアで修行されたという。
やはり北は、肉、なのであろう。
ドルチェはチョコレートのムース。
これも、こってりとした生チョコレートでうまかった。
満足できるランチであった。
さて、もう一軒。
これは春日通り沿いのベトナム料理店。
インドシナ、という店。
茗荷谷駅から、春日通り、播磨坂の手前左側。
ランチにはベトナムの米の麺、フォーやら、
生春巻きやらのセットメニュー充実しており、
びっくりするほどではないが、普通にうまい。
ここで筆者がおもしろいと思ったのは、ベトナム式のコーヒー。
ご存知の通り、ベトナムや、カンボジアなど、インドシナ半島は
旧フランス領で、仏領インドシナ(仏印)と呼ばれていた。
この影響もあって、ベトナムでは一般にも、昔からコーヒーは
よく飲まれており、それがちょっと変わった飲み方であると、
聞いていた。
金属のフィルターで濃く淹れて、甘い練乳を入れて、飲む。
そういうものである。
これがこの店にあったので、飲んでみた。
これも、特段びっくりするほどのものでもない。
想像通り、濃い甘いコーヒー牛乳のような味だが、
なかなか、おもしろいものである。
(これは日本にも輸入されているようである。
チャングエンコーヒー)
もう一軒。
これは、茗荷谷駅前、路地を春日通りと反対側に入ったところ。
木蘭(ムーラン)、という四川の中華料理店。
昼、担々麺やら、麻婆豆腐やら、何回か食べているが、
なかなか、うまい。
そして、一つ。デザートで出てくる、杏仁豆腐。
これが、とてつもなく柔らかく、ヨーグルトのようで、うまい。
バラバラとした、ことになってしまったが、
最近の筆者の小石川、茗荷谷界隈の昼飯であった。
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