断腸亭料理日記2006
7月8日(土)第二食
さて、土曜日である。
今週の路麺は、田端かしやま。
自転車で行ったのだが、今日は朝顔市であった。
途中の入谷鬼子母神様は、例年のように、ところ狭しと、朝顔の鉢が
並べられている。この時期の、風物詩。
(ちなみに、浅草寺ほうずき市は今年は、9日(日)、10日(月))
今日も、曇り空で、とても蒸し暑い。
なにか暑いと、揚げ物が食いたくなる。
3時過ぎ、ポテトフライでも作ろうか、と思うが、
ジャガイモが切れていたので、買いに出る。
帰宅し、まず、冷蔵庫に入れてあるコーヒーの空き缶入りのラードを
湯煎し、溶かしておく。
(これ、意外に時間がかかるので、先にしておく。)
じゃがいもは、三つほど洗い、芽だけ取り、皮のまま蒸し器で蒸し始める。
しばらく蒸し、竹串で刺し、具合をみる。
いもの大きさに大小あり、どうも、バランスが悪い。
切ろうか!
同じくらいの大きさに切ろう。
と、切り始め、、、気が付いた。
ポテトフライを作ろうとしていたのである。
一つの塊に、既に、火が通っているところと、
そうでないところが、むらになった状態で、切ってしまった。
このまま蒸すと、崩れるところと、
堅いところができてしまう。
最初から、同じ大きさに切ってから蒸すべきであった。
えーい、面倒だ。
コロッケにてしまおう。
(手間は、コロッケの方が、圧倒的に、かかるのではある。)
と、いうわけで、蒸し器に戻し、蒸す。
冷凍庫に鶏挽肉が凍っていた。
挽肉はこれでもよかろう。
解凍し、塩胡椒で炒める。
う、、玉ねぎも炒めるのであった、、、。
今日は、妙に段取りが悪い。
しかしまあ、別に炒めても、左程、問題はあるまい。
こちらは、微塵切りし、バターで炒めておく。
蒸し上がったジャガイモをヘラで潰す。
少しだけ、芋の形を残しておく。
ここに炒めた鶏挽肉と、玉ねぎを合わせる。
少し冷えたところで、小判型に成形する。
まだ温かい。
このまま衣をつけるときに、崩れそうである。
いつも、これが失敗の原因である。
一度、冷蔵庫に入れて、冷してみよう。
30分ほど。
よしよし、これは成功。意図通り、固くなった。
ボールに卵水を作り、氷を入れ、しばらく置き、
冷えたところで、小麦粉を入れる。
衣は少し厚めが好み。ちょっと固めにする。
弁当箱にパン粉も用意。
この衣をつける作業も、そこそこ緊張する。
崩れる心配と、むらなくつくのが、やはりポイントである。
小麦粉のボールに入れ、まんべんなくからめ、
パン粉を入れた弁当箱に置き、周りのパン粉を上に掛け、
ちょうど、埋まった状態にし、軽く押す。
一度ひっくり返し、もう片面にもよくパン粉を塗す。
パン粉は、ここまで丁寧につけなくてもよいのかも知れぬが、
性格、なのであろうか、、。
六個分、衣をつけ終わる。
揚げ鍋に溶けたラードを入れ、点火
油温が上がるのを、待つ。
菜箸を入れ、細かい泡で出るようになればOK。
比較的、高温で、カラッと短時間で揚げてよかろう。
目安は、こんがり狐色。
さくさくと揚げる。
できた。
コロッケは、手間はかかるが、なかなか、楽しいものである。
ビールを開けて、ウスターソースで食べる。
鶏挽肉のため、比較的、塩胡椒を強めにしたのだが、
これは、なかなか、よかった。
玉ねぎも、多めのバターで炒めたが、これも成功。
なかなか、うまいポテトコロッケができた。
ポテトフライもよいが、コロッケもむろん、うまい。
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