断腸亭料理日記2006
12月16日(土)
さて、今日は昨日の続き。
と、いうほどのこともないのだが、
テビチ、豚足の煮込み、で、ある。
NHKの朝の連ドラ、「芋たこなんきん」。
ご覧になっている方はおわかりかもしれぬが、
主人公、藤山直美の旦那が、奄美の出身ということで、
焼酎やらなにやら、あちらの食い物がたまに出てくる。
中に、豚足があり、ちょっと、食べてみたくなったのであった。
ハナマサで冷凍の豚足、5本ほど入ったものを買う。
豚足というのは、奄美でも食べるが、ご承知の通り、沖縄、九州、
中華料理でも食べる。
ちょっと調べてみると、それぞれで色々な調理法があるようである。
九州などでは、柔らかく茹でて、ポン酢しょうゆで食う、
というのもある。
沖縄ではテビチ、と、いうらしい。
料理法は筆者の作る、沖縄風豚角煮、ラフティーと
ほぼ同じ調理法のようである。
これでいってみようか。
まずは凍ったまま、下茹で。
圧力鍋に入れ、圧力をかけ、2〜3分。
圧力が下がるまで待ち、よく水で洗う。
再度圧力鍋に入れ、水と、半量の焼酎を入れ、加熱加圧。
通常、1時間〜1時間半。
圧力鍋ではどのくらいであろうか。
ひとまず、15分ほど加熱し、火を止め、放置。
1時間後、ふたを開けてみる。
串を刺してみると、大分柔らかくなっている。
しかし、圧力鍋のため、焼酎がまだ飛んでいないようである。
通常の鍋に移し、15分ほど、煮込む。
いいかな。
半分ほど、茹で汁を取り、しょうゆ、砂糖を入れ、味見。
多少甘め、で、あろうか。
鰹削り節を入れ、仕上げの煮込み。
15分ほど。
ここで、内儀(かみ)さんが帰宅し、
昨日配信の、やしまへ、うなぎを食いにいく。
さて、夜中、食べてみる。
うーん。
これは、むずしい。
まずは、表面。
ちょっと、毛が残っていた、、。
残っている毛は、ガスで焼き切っておく、ということであった。
凍ったまま、茹でてしまったので、気が付かなかった。
細かい毛でも、多少気になる。
表面の皮とゼラチン質は柔らかくなっており、骨も外れるのだが、
中の軟骨部分などは、もう少し、柔らかい方がよいか、、。
そして、気持ち、くさみ、が、ある。
もう少し、煮込んでもよいかもしれない。
見た目も“なかなか”なものだが、
これはヘビーな、食い物である。
「芋たこなんきん」では、手でかぶりつく、などといっているが、
脂とゼラチン質で、手はベトベト。
とりあえず、一本は内儀さんと食った。
甘辛の汁に、さらに焼酎を入れ、もう少し、煮込んでみようか。
あとは、この煮汁で、飯を炊いても、うまいかもしれない。
☆☆
その後、日曜日、さらに煮込み、その煮汁で飯を炊いてみた。
これは予想通り、脂とコラーゲンが染み込み、
なかなかうまいものができた。
こうして、焼き海苔で巻いて食べると、うまい。
豚足本体は、結局、イメージとしては、筆者がいつも作っている
ラフティーよりも、ずっとずっと、長く(トータル2時間以上であろうか)、
柔らかく煮込んだ方が、筆者にはやはり、よいようである。
しかし、豚足というもの、柔らかくなっても、基本的には、変わらない。
筆者の好きな、魚のアラなどと比べると、
身はほとんどなく、9割方、ゼラチン質と脂。
こういうもの、なのであろうが、まあ、ヘビーな食い物である。
(むろん、好きな人は、このヘビーさが、よい、
ということなのだろうが。)
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