断腸亭料理日記2006

やきとり

4月9日(日)第二食

午後、家で少し仕事。

温かくなってくると、やきとりが食いたくなる。
不思議なものである。

実際に、居酒屋などのやきとりの売り上げは、
冬場よりも、夏の方が多い、と、いう。

なぜであろうか。
冬は寒いから、鍋や煮物が食べたくなる、というのは
わかりやすい。温まる。
あるいは、谷中しょうがや、冷奴、などは、冷たいものであるから、
夏のつまみとして、わかりやすい。

やきとりは温まりもしないが、かといって、冷たくもない。

しかし、消去法で、やきとりが食いたくなっているのではなく、
積極的に、食いたくなっているのである。
なぜであろうか。

疑問は解けないが、やきとりを焼こう!

中国や、東南アジアの鳥インフルエンザ問題からであろうか。
ハナマサの店頭から、安いやきとりの串なくなってから、
やっていないのだと思われる。

以前は、よくやったものである。

ハナマサへ行ってみると、冷凍で、白い箱に“スチーム”、
と書いてあるもの。スチームとはなんであろうか。
50本¥1250。一本¥25。こんなものであったのか、、
定かではないが、まあよかろう。
それから、タレを作るために、鶏皮も購入。

さて帰宅。

タレ作り。
鶏皮を(あとで、これも食べるので)一口程度に切る。

水を少し入れ、濃い口しょうゆ、たまりも入れてみる。
それから砂糖。(水あめも入れた方が、よいような気もするが
面倒になってやめる。)
皮を煮ながら、煮詰める。

さて、炭をおこす。
(ガスレンジで、火熾しで、である。)

熾きたら、ベランダの七輪へ。
さらに炭を足して、扇風機をあて、カンカンに熾す。
以前は、もちろん団扇を使っていたが、
やはり、文明の利器である。
直接七輪に扇風機をあてると、あっという間に、
全体が熾きる。

凍っている串をレンジで簡単に解凍する。
七輪に網を載せ、串を載せる。

半解凍であったものが、だんだん、解凍してくる。

、、、、、ん?、、色が変わってこない。

これ、すでに火が通っている。

この時点で、やっと気が付いた。
箱のスチームとは、スチーム加熱してある、
ということであった。

うーむ、、、これはイマイチなものを買ってしまった。
さすが業務用、と、いうことであろう。
衛生上の問題から、こういう形で輸入する、と、
いうことなのか。

結局、焼くというよりは、焦げ目を付けて、
タレをかける、というだけである。

まあよい。炭で焦げ目を付ければ、それなりに違うであろう。


10数本をタレを付け、焼く。
と、いうよりは、焼きながら、呑みながら、食いながら、、
で、ある。

“スチーム”であっても、こうして、焼くそばから食えば
それなりにうまい、のである。

なんとなく、釈然としない思いは残るが、
一応のところ、満足、では、ある。





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