断腸亭料理日記2006

支那麺・はしご・入船店

4月9日(日)第一食

なんだか、朝起きたら、パイコーが食べたくなった。
パイコーとは、漢字で書くと、排骨。

そもそも、排骨、とは、なにか。
中国語では、骨付きばら肉、つまりスペアリブ、のことらしい。
他のものでもいいようだが、多くは豚肉。
しかし、筆者の知っている限りでは、日本では、
ロース肉の方が一般的のようである。

パーコー、と、いわれることもある。
と、いうよりは、筆者が最初に食べた時は、パーコーという名前であった。
神田万世橋に本店のある、肉の万世がチェーン展開するラーメン店。
ここで食べたパーコー麺、で、あった。随分前、高校生の頃であろうか。
から揚げにされた、香ばしい豚ロース肉。

これ以来、当時はあまり見かけないものだったが、
筆者の好きなメニューになっていた。

中華であるが、カレーのような風味のある、から揚げ。
これがどうも、うまい、のである。

一度、作ってみようと思っているのだが、
まだ自作をしたことはない。

チューボーですよ、の、レシピによれば、豚ロース肉を、しょうゆ、紹興酒、
胡椒、カレー粉(五香粉の場合もあるようである。)、オイスターソース、
甜麺醤などに漬け、同じ味の衣を付け、揚げる、ということらしい。

ラーメンに載せる。あるいは、一度書いているが、筆者の会社の近所の
ラーメン屋
では、炒飯の上に載せる。

そして、先のチューボーですよ、のレシピでは、
から揚げにしたものを具にして、野菜などとともに、
あんかけにして、飯にかける、と、いうのもあるようである。
(筆者はこれは食べたことがない。)

さて、日曜の朝、パーコーが食べたいと思い付いたわけだが、
前記のようなことを考えつつ、辿り着いた結論は、はしご、であった。

はしご、は、坦々麺のチェーンであるが、
パーコー(はしごでは、パイコー)を載せたものもある。
坦々麺(同じく、はしご、では、だんだんめん)も好物であり、
ここに落ち着いた。

はしごは、銀座にもあるが、拙亭から、最も近いのは、
八丁堀(入船)の店か。
調べてみると11時開店。天気もよい。自転車で行ってみよう。
少し肌寒いので、セーターにジャンパーを引っ掛け、出かける。

清洲橋通りを南下し、外神田、横山町、人形町、新大橋通り
蛎殻町、日本橋川を渡り、茅場町、八丁堀、入船、で、到着である。

清洲橋通り、新大橋通りと、書いたが、基本的には、ほとんど、
裏通りを走る。
日曜の朝、ほとんどがオフィス街や、問屋街で人通りもなく、
車も通らない。それでも車の多い通りよりは、
街を見ながら走る、裏通りの方が、おもしろいことはいうまでもない。
(このルートでは、人形町界隈が戦前の建物が残っているエリアである。)

試みにルート検索をしてみると、5km程度。
時間は見ていなかったが、20分程度であろうか。

さて、はしご。前にも書いている。

カウンターだけの店である。
お目当ての、パイコーだんだんめん。(¥1000)

ご飯も付けてもらえる。

坦々麺も今、実に様々な味付けがあるが、
ここのものは、辛さは左程ではないが、柚子の香りなどが
ほんのりとし、クセが少なく、バランスが取れたものであると思う。
パイコー自体は、特段のことはないが、
坦々麺に合わせてあるところが、よい。
(¥1000は、ちと、高いような気もするが、、。)

ともあれ、うまかった、うまかった。

煙草を吸うため、近くのコーヒーショップへ入る。

今、東京は、ほとんどの場所が、歩行禁煙。

(田舎から出てきた、お父さん、お兄さん、東京の街は禁煙ですよ〜!
歩きながら吸ってはいけません。東京ルールです。特に上野界隈。)

筆者など、スモーカーは外出時、煙草を吸うためだけに、
店に入ることも多いのである。

コーヒーを飲み、同じルートで帰宅。


地図





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